...真砂(まさご)なす数なき星のその中に吾に向ひて光る星ありしかし星も我我のやうに流転を閲(けみ)すると云ふことは――兎(と)に角(かく)退屈でないことはあるまい...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...といって『紫(むらさき)の一本(ひともと)』『江戸咄(えどばなし)』『江戸雀(えどすずめ)』『江戸真砂(えどまさご)六十帖』などいう書物や...
淡島寒月 「明治十年前後」
...「真砂町(まさごちょう)の...
泉鏡花 「婦系図」
...栗島狹衣氏(くりしまさごろもし)が殆(ほとん)ど毎日(まいにち)の樣(やう)に來(き)て居(ゐ)たので...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...浦づたひ行く蜑(あま)が子の足音(あのと)に響く眞砂路(まさごぢ)に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...其処には浜の真砂(まさご)のように数多くの黒人がいた...
中島敦 「光と風と夢」
...真砂町(まさごちやう)の停留所前にあるが……」私は悲しい気持になつてゐた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...毎日欠かさず真砂町(まさごちょう)に下宿している彼を誘って...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...それから真砂町(まさごちょう)で野々宮君に西洋料理のごちそうになった...
夏目漱石 「三四郎」
...その晩真砂町(まさごちょう)の富士見軒で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「何だ」「権次は真砂(まさご)っ原(ぱら)にいますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この男が廊下でウロウロしてゐたのは何んのためだ」眞砂(まさご)町の喜三郎は少し威猛高になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鉢合せをしさうに聲を掛けたのは眞砂(まさご)町の喜三郎でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中洲に真砂座(まさござ)があっても...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...(はま)の眞砂(まさご)の乾上(ひあが)る時(とき)は...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...真砂路(まさごじ)の次第に低くなりて...
森鴎外 「うたかたの記」
...寄合(よりあい)戸田政五郎(とだまさごろう)家来納戸役(なんどやく)金七両十二人扶持川崎丈助(かわさきじょうすけ)の女(むすめ)を迎えたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...園をかこめる低き鉄柵(てっさく)をみぎひだりに結いし真砂路(まさごじ)一線に長く...
森鴎外 「文づかい」
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