...科学と宗教との間に判然と境界を立てて別物にしてしまい...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...判然とわからない...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...色弱者と健康者とを判然と区別することはこの方法ではなかなか困難であります...
石原忍 「色盲検査表の話」
...あまり判然とはしない...
寺田寅彦 「怪異考」
...秤(はかり)や升(ます)ではかれるように判然とわかるものだったら...
寺田寅彦 「芝刈り」
...布であつたかは判然と記憶にないが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...すでに社会科学の領域に於ては判然と意識化されたのであった(マルクスの諸ヘーゲル批判)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...まだ判然とはしないようだ...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...ますます判然として来たと見ることが出来る...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...眼と口は判然としない...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...此頃の樣子は判然とは知らなかつたけれども...
林芙美子 「雨」
...馬鹿が判然と分る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それらの小説からも判然と區別されるのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...どちらがどうとも判然と優劣を論じかねるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...見えざるものが判然とかたちを現した...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...原因についてもこれも判然としないが...
横光利一 「旅愁」
...」馭者の残した強迫状踏みにじられた草の中に賊の通った跡が判然と分った...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...手近の山すら判然とは見わかない...
若山牧水 「熊野奈智山」
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