...未だに判然とはわからないらしい...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...「蟇口失くしたんだ」と彼女は判然と答えるのであった...
犬田卯 「錦紗」
...無意識ながら判然とさせたのは...
戸坂潤 「辞典」
...まだ判然とはしないようだ...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...哲学の方はより判然と普遍性の下に併し粗大にしか把握出来ないのに過ぎないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それが眼に見えない壁で判然と分けへだてられていることがよく分った...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...書生と若旦那の区別を判然と心に呼び起さざるを得なかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自分は安いか高いか判然と判(わか)らないが...
夏目漱石 「文鳥」
...私といえども判然としない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...何うすることも出來ない事だけが判然と解つた位のものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此頃の樣子は判然とは知らなかつたけれども...
林芙美子 「雨」
...二流の分界判然として...
福沢諭吉 「学者安心論」
...それらの小説からも判然と區別されるのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...昔のやうに判然としなくなつた...
宮原晃一郎 「科學的の神祕」
...判然と頭にうかんで来たのだった...
室生犀星 「後の日の童子」
...草原の広さがやや判然としてきた...
山本周五郎 「竹柏記」
...遠近さえ判然とせぬ病室の天井を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...自殺か他殺かも判然とせぬほど...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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