...判然とした事は承知しないが...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...より判然とした原因があるかと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...1854コレラの歴史アジア型コレラの存在は1769年以前には判然としてはいない...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...塀の上の目鼻も判然としない杓文字(しゃもじ)に似た小さい顔が...
太宰治 「春の盗賊」
...等々のことは余り判然としないのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...秤(はかり)や升(ます)ではかれるように判然とわかるものだったら...
寺田寅彦 「芝刈り」
...それすら判然としないようなところにも現れる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...そこの軟らかい土の上に馬蹄の跡が判然といくつもついていた...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...一定の認識目的の下では二つのものを判然と分離析出することが出来る...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...もっと大規模にそしてもっと判然とした形で現われているものに...
戸坂潤 「科学論」
...近世の階級社会に於ては判然とした対立があるので...
戸坂潤 「辞典」
...此頃の樣子は判然とは知らなかつたけれども...
林芙美子 「雨」
...どちらがどうとも判然と優劣を論じかねるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...四谷と新宿の境界は大木戸によって判然と劃(かく)されていた...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...それが本質を失い本質を歪めている事が明瞭に徹底的に判然とした瞬間に...
三好十郎 「俳優への手紙」
...判然と頭にうかんで来たのだった...
室生犀星 「後の日の童子」
...ざまあみやがれ」それからの経過は判然としない...
山本周五郎 「七日七夜」
...遠近さえ判然とせぬ病室の天井を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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