...科学と宗教との間に判然と境界を立てて別物にしてしまい...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...のみならず第二の問題もやはり判然とはわからなかった...
芥川龍之介 「春」
...兇器に判然と附着するほど出血したのでもなければ...
大阪圭吉 「闖入者」
...その間の境界も判然とあるごとくに思われるが...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...従来精神科学であるのか自然科学であるのか判然としなかったが...
戸坂潤 「科学論」
...そのイデオロギー性に対してどれ程判然とした興味を持っているかを見るがいい*(但し物理学者自身は之をイデオロギー性とは名づけない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...こういう道徳的希望や道義的な処方には判然とした限度がある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...決してまだ判然としたものではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...判然とした「人間の学」としての日本倫理にまで上昇出来なかった迄で...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自分は安いか高いか判然と判(わか)らないが...
夏目漱石 「文鳥」
...猫の中(うち)でも他(ほか)の猫じゃない吾輩である事が判然とわかるように立派に描(か)いてある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...僕にゃ判然と聞かん事は分らん」「分らなけりゃ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これ等の区別を判然とするであろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...判然と分けて使用していた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...即ち自分の姿が判然と自分の前を顕われるのを見ることが出来たのである...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...どちらがどうとも判然と優劣を論じかねるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...遠近さえ判然とせぬ病室の天井を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??