...まごまごするうちに...   
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」 
...まごまごする...   
梅崎春生  「狂い凧」 
...まごまごすると、片足ずつかけた二つの舟が、その足の力で見るみる離れて行って、俺は水のなかにおっこちそうだった...   
高見順  「いやな感じ」 
...あっちへまごまごこっちへまごまごするのが厭さに...   
徳田秋声  「黴」 
...ここでちょっとまごまごするんです...   
中谷宇吉郎  「先生を囲る話」 
...それでちょうど好い機会だと思って出て来たような訳なんですがね」腹に支度の整わない津田の頭はただまごまごするだけであった...   
夏目漱石  「明暗」 
...まごまごするな邪魔になる坐つて見て居れと云ひますから私はヘイと云つて龍馬の側へ蹲(しやが)んで見て居りました...   
楢崎龍、川田雪山  「千里駒後日譚」 
...まごまごすると、一年に一度の機会を失する」一番先に蜂屋文太郎が起(た)ち上りました...   
野村胡堂  「古城の真昼」 
...暫らくは檻の熊のようにまごまごするばかりでした...   
野村胡堂  「新奇談クラブ」 
...仲仕はただまごまごするだけであった...   
葉山嘉樹  「海に生くる人々」 
...まごまごすると、ここで一人残らず殺されてしまわなければならない...   
久生十蘭  「地底獣国」 
...電車や自動車にまごまごするに違ひない...   
北條民雄  「発病した頃」 
...まごまごするとひっ捉(つか)まえてお堀の中へ叩き込むぞ」「無礼者...   
山本周五郎  「似而非物語」 
...田舎者などは袂(たもと)を押えられてまごまごする...   
山本笑月  「明治世相百話」 
...まごまごすると烈火のように爆発するなぞいう難物があります...   
夢野久作  「鼻の表現」 
...まごまごすると、おのれも鴉(からす)の餌食(えじき)だぞ」「なにを、こいつら...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...よそのおかみさん達の中でまごまごするのも恥かしくはなく愉しかった...   
吉川英治  「忘れ残りの記」 
...まごまごするとその夜の泊りも許されまじい有様となった...   
若山牧水  「青年僧と叡山の老爺」 
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