...丸髷(まるまげ)をがっくりさした...
泉鏡花 「歌行燈」
...なにか落しものでもしたと見え、背をまるくまげ、しきりに地上をさがしている様子です...
海野十三 「怪塔王」
...そこで彼は、思い切って両手を胸の上に組合わせ、上体を前にまげ、そしてアメリカ語でいった...
海野十三 「火星探険」
...たまげてしまいました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...時計をまげて一杯やる...
種田山頭火 「其中日記」
...腰(こし)でもまげると...
壺井栄 「二十四の瞳」
...足をまげることをしないものだから...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...然れども余は不幸にしていまだかつて油画の描きたる日本婦女の髷(まげ)及び頭髪(とうはつ)に対し...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...いや桑(くは)の根(ね)つ子(こ)の遠(とほ)くへ踏(ふ)ん出(だ)すんぢや魂消(たまげ)たもんだから...
長塚節 「土」
...平次の前にくたびれた髷節(まげぶし)を掻きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...筑後国久留米二十一万石の大守有馬玄蕃頭(ありまげんばのかみ)上屋敷...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...氣が付いて見ると髷(まげ)の根から短かく切つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相変らず髷(まげ)っ節(ぷし)を先に立てて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...結ぶと隠れてしまうような薄い唇をへの字にまげてムッと坐っている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...みなが魂消(たまげ)たような顔をして坐っているのへ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...」と小さいこどもらは思いましたが一郎はだまってくびをまげました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...(c)どんな思想もたやすくこれをまげることはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして殿には即日、ご軍勢をととのえて、ここの海道を馳せのぼられることでしょう」「途中、この一色村へもお立寄りになられますか」「いや三河路はお通りになっても、道をまげて、一色村までは、いかがでしょうか...
吉川英治 「私本太平記」
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