...なまぐさい毛皮の渦巻(うずま)きの中へ巻きこんだ...
芥川龍之介 「偸盗」
...何(なに)か腥(なまぐさ)い塊(かたまり)がおれの口(くち)へこみ上(あ)げて來(く)る...
芥川龍之介 「藪の中」
...まぐさ屋もはじめ...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...字彙(じゐ)には(せい)は※(せい)の本字にて魚臭(なまぐさし)といふ字也といへり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...どんな神性が彼のうちにうごいているか? 彼の最高の義務は自分の馬に秣(まぐさ)をあたえ水を飲ますことだ! 海運業の景気のよしあしにくらべると自分の運命などは物の数でなくなるのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...少年の頃の不名誉の傷は、皆の大笑いのうちに容易になおりますが、二十三歳の一個の男子の失態の傷は、なまぐさく、なかなか拭(ふ)き取り難いものです...
太宰治 「新ハムレット」
...肴はあらして残骨いとゞなまぐさく...
田澤稲舟 「五大堂」
......
永井荷風 「一夕」
...ぱさり/\と尾(を)で臀(しり)の邊(あたり)を叩(たゝ)いて居(ゐ)る馬(うま)に秣(まぐさ)を與(あた)へて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...血腥(ちなまぐさ)い場面が写せると思うか」「写しますとも...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...朝からなまぐさい料理を出される...
林芙美子 「朝御飯」
...一刻も早く逃げようぜ」血なまぐさい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...馬糧小屋(まぐさごや)のようなワラがいっぱい敷いてある...
吉川英治 「江戸三国志」
...あとは血なまぐさい風に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...厩(うまや)の裏には馬糧(まぐさ)を刻む音が静かにして...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしみな血なまぐさい過去の碑(ひ)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...血腥(ちなまぐさ)い戦場を駈け...
吉川英治 「新書太閤記」
...秣掻(まぐさか)きの真似(まね)でもしろ! もしおれが兎で...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索