...とんだ連累(まきぞえ)でお在んなさいます...
泉鏡花 「婦系図」
...断(だん)じてまきぞえをくつた金魚(きんぎょ)ではない...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...あんたのまきぞえを食うのはわたしもいやだからね...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...俺がまきぞえに逢うのだ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿霞」
...まきぞえにならないように」孔生は義に勇む男であった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...二度もあなたをまきぞえにしてすみませんが...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...警察へ云って往くのは好んでなぞの事件にまきぞえになりに往くようなものであるから...
田中貢太郎 「雀が森の怪異」
...そのうちに遊び仲間が殺された罪にまきぞえになって...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...二度もあなたをまきぞえにしてすみませんが...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...ひいて「泥人形」ならぬ「現實」の僕自身もそのまきぞえを食うべく餘儀なくされたのである...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...自分の拵えた人間に巻添(まきぞえ)せられるものかも知れませんね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...又あの呉一郎だって……僕も連累(まきぞえ)を喰っているんなら僕もです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかし醤油賭のまきぞえを食って...
吉川英治 「醤油仏」
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