...白と黄とうす紅と三重の菊の籬(まがき)の間を...
芥川龍之介 「舞踏会」
...破れた籬(まがき)の前に座して野菊と語った陶淵明(とうえんめい)や...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...この女郎は源氏名を司といつて小籬(こまがき)ながらもお職を張通してゐた...
高濱虚子 「俳諧師」
...籬(まがき)あり菊の凭(もた)るるよすがあり十一月十三日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
...籬(まがき)を結い直す...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...新たに自分が仕入れて来た生牡蠣(なまがき)や...
谷崎潤一郎 「細雪」
...霧の笆(まがき)霧は「切り」で...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...百姓は籬(まがき)をまたぎ越して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...正確にねらえ!」籬(まがき)の後ろに伏していたイギリス近衛兵の赤い連隊は立ち上がった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...籬(まがき)の中には小鳥の陰口...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まがきにからむ薯(いも)かつら...
中里介山 「大菩薩峠」
...石の玉垣(たまがき)の崩れたのに腰を掛けます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...秀造さんは吉原の大籬(おおまがき)金瓶大黒(きんぺいだいこく)の恋婿で...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...犬に追はれた家室さんは忽ち野干(やかん)となつて籬(まがき)の上に乘つてゐる...
長谷川時雨 「春宵戲語」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...これは生牡蠣(なまがき)を揚(あ)げたのだね...
村井弦斎 「食道楽」
...夕顔の花のまばらに白い籬(まがき)の外の暗がりで...
吉川英治 「新書太閤記」
...胸を抱いて籬(まがき)の裾(すそ)へしゃがんでしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??