...まあ大体そんなことです...
梅崎春生 「Sの背中」
...まあ、よさう...
太宰治 「右大臣実朝」
...「それゃまあ、そうですが...
太宰治 「正義と微笑」
...まあお愛嬌のつもりで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」「まあ、そんなこと、誰に向って仰言るの...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...まあ、そういうことになるんです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ほかにどこぞ頼る所でもおありなされば格別、そうでなかったら、ちょうど私の家が手不足で困っておりますから……」世間にはなかなか世話好きの女もあるものだと思って、七兵衛がまだ返答もしきらないうちに、女は先に立って、「まあまあ、わたしの家へお寄りなさい、どちらに致せ今晩はお泊りなすっておいで、ナニ、気遣(きづか)いなものは一人もおりませんよ」「それでは、せっかくの御親切に甘えまして」七兵衛とお松は煙(けむ)に捲かれて、あとをついて行くと、湯島の高台に近い妻恋坂(つまこいざか)の西に外(はず)れた裏のところ、三間間口(さんげんまぐち)を二間の黒塀(くろべい)で、一間のあいだはくぐりの格子(こうし)で、塀の中には見越(みこし)の松から二階の手すりなども見えて、気取った作りの家の前まで来ると女が先に格子をあけて案内した時、表にかけた松月堂古流云々(うんぬん)の看板で、この女がべつだん凄(すご)いものではなく、花の師匠であることを知りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでわたしは安心している」「まあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあ取っておきたまいな」「僕はやるんだよ...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...まあ何だね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...阿古十郎は、枯葉を踏みながら、森の中へ入って行くと、突っ立ったままで、懐中から手の先だけだして、ぽってりした顎の先をつまみながら、「お坊さん、いま、手前をお呼びとめになったのは、あなたでしたか」「はい、いかにも、さよう……」「えへん、あなたも、だいぶお人が悪いですな、わたしがお武家のように見えますか」「なんと言われる」「手前は、お武家なんという柄じゃない、お武家からにごりを取って、せいぜい御普化(おふけ)ぐらいのところです」「いや、どうして、どうして」「行というのは、まあ、たいていこうしたものなんでしょうが、でも、こんなところに坐っていると冷えこんで疝気(せんき)が起きますぜ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それはまあいいとしても...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...俺だつて!」「こんな好い! ホツホツホ……! まあ好いとするわ...
牧野信一 「F村での春」
...そちらに飴玉とユタンポが有ってまあまあでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鳥追 ……まあねえ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...すぐさまあとを追(お)いかけました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...まあお互いにいますこし考えてみよう...
柳田国男 「雪国の春」
...まあ不快を溶(と)いてくれたまえ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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