...どうかすると噴煙がぽーっと見える事もありますよ」また言葉がぽつんと切れて沈黙が続いた...
有島武郎 「或る女」
...頭の円い小柄な小僧の十余りなのがぽつんと見える...
泉鏡花 「絵本の春」
...ぽつんと一軒の家が建てられはじめている...
犬田卯 「沼畔小話集」
...乏しい軒灯(けんとう)がぽつんぽつんと闇に包まれている狭い露路(ろじ)を...
海野十三 「白蛇の死」
...」グーセフの想念がぽつんと断(たた)れる...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...残っているのはぽつんぽつんとコンクリートの病棟ばかり...
永井隆 「長崎の鐘」
...ぽつんと電車の通るのを待つてゐた...
林芙美子 「子供たち」
...「よくない」彼はぽつんと答えた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...そこから少し離れた路上にテーブルが一つぽつんと置いてある...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...シルヴィとクリストフの間でぽつんとしているのを見つけた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...少女との瞬間がぽつんと残り...
北條民雄 「戯画」
...」と辻は長い沈黙の後ぽつんと言つた...
北條民雄 「道化芝居」
...何しろぽつんと一人だから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生きていてひとりでいてぽつんとしていて考える……………………はかなさが身にしみてきていっそ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...漁師(りょうし)の網小屋がぽつんと建っています...
吉川英治 「江戸三国志」
...ここにはたッたひとりの名がぽつんと記(しる)されてあるばかりで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ぽつんと、白絹の上にのっていた根来椀(ねごろわん)の朱ザビと線が、ひどく印象的だった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...ぽつんと建っていた...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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