...葉子と見かわすと急に頬(ほお)をぽっと赤くして目を障子(しょうじ)のほうにそらしてしまった...
有島武郎 「或る女」
...ぽっと明りをつけた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...頬(ほお)もぽっと紅(あか)くなっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...ぽっと鬘(かつら)をかぶった故人菊五郎の与次郎が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...つまんでぬけばすぽっとぬけて...
徳冨蘆花 「草とり」
...加納春子はぽっと頬に赤みをさしました...
豊島与志雄 「乾杯」
...頭からぽっと湯気を立てた...
豊島与志雄 「憑きもの」
...顔がぽっと赧(あか)くなって...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...何のつもりになっているの?」セエラは頬をぽっと輝かせました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...傍から椎の実筆を執り池にぽっとりした! 岡でくるくる転して穂を揃えた...
宮本百合子 「雲母片」
...目もともぽっと赧くほんのり紅を刷(は)かれ...
山川方夫 「菊」
...目のふちがぽっと赧(あか)い...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...おっぽっといてくれ」ともどなったそうである...
山本周五郎 「青べか物語」
...お染の蒼(あお)い顔がいつかぽっと赤くなり...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...ぽっと黒く見えた相手の姿へ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...ぽっと血色が甦(よみがえ)ってきた...
吉川英治 「三国志」
...虹のような光をぽっと滲(にじ)ませ...
吉川英治 「親鸞」
...油の滲(し)みた燈心が、ぽっと、部屋の中を明るくした...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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