...船に乗ってから春の草のように萌(も)え出した元気はぽっきりと心(しん)を留められてしまった...
有島武郎 「或る女」
...かわいそうに枯(か)れかけていた葦はぽっきり折れて穂先が垂(た)れてしまいました...
有島武郎 「燕と王子」
...マストはまんなかからぽっきりと...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...わが片手ぽっきりと折れた...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...いつかどこかでごちそうになったときに出された吸い物の椎茸(しいたけ)をかみ切った拍子にその前歯の一本が椎茸の茎の抵抗に負けてまん中からぽっきり折れてしまった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それが一の枝の上からぽっきり折れて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ぽっきり折れて白い腹の中を見せた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...大きな松がぽっきりねじ切られ松脂のにおう荒れた墓に埋め置いて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...暴風(あらし)か落雷のためにぽっきり折れたらしく頭のない巨きな白樺の白い幹が一本...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...安い二階はホイップル住民によれば十五シリングぽっきりだとか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...一年ぽっきりの約束で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...何も今度ぽっきりのことじゃないんだからな...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...あまりぽっきりとかけたので...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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