...ぽかんとしていた仕入もの...
泉鏡花 「薄紅梅」
...一方では自分の心がぽかんとした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ぽかんと顔を見あわせた...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ぽかんと眺めていたのです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...幅ったるいぽかんとした笑顔になった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...口をぽかんと開けて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ぽかんと眼と口とを打開いてくる様は...
豊島与志雄 「神棚」
...佐代子はぽかんとしていた...
豊島与志雄 「潮風」
...そして自分で自分が分らないぽかんとした気持になって...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...ぽかんと葉巻の烟(けむ)を吹いていた...
夏目漱石 「それから」
...これもぽかんと眠むそうであった...
夏目漱石 「それから」
...この二三日具合が好くないんですもの」「道理でぽかんとしていると思った...
夏目漱石 「それから」
...おけら左官が 左官が蔵建てたおけらが三匹出て啼いた大工が 大工が家建てたお月さん ぽかんと眺めてる...
野口雨情 「別後」
...「東京駅で、ぽかんと、天井の十二支の絵を見とれとったら、その際にやられてなあ...
火野葦平 「花と龍」
...ぽかんとしていたが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...ぽかんとしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ土掘(どほ)の中がぽかんと少しばかり空洞(うつろ)になっているばかりで...
蘭郁二郎 「穴」
...釘づけみたいに、そこへ立ったまま、アガアトは、ぽかんとして、五斤かかる花輪形パンをお腹(なか)の上に抱え、浮袋会社の蝋細工看板(ろうざいくかんばん)そっくりである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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