...ぼーっと煙(けぶ)った霧雨(きりさめ)のかなたさえ見とおせそうに目がはっきりして...
有島武郎 「或る女」
...急にぼーっと明るくなった...
海野十三 「太平洋魔城」
...書棚の硝子戸がぼーっと白んでるだけで...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...ただぼーっと明るいきりだった...
豊島与志雄 「丘の上」
...而も頭が変にぼーっとしています...
豊島与志雄 「香奠」
...赤色から黄色にいたる色どりがぼーっとかすんでいる...
豊島与志雄 「山上湖」
...円やかにぼーっと閃めき……...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...ぼーっとした明るみを含んでいる空に...
豊島与志雄 「同胞」
...ぼーっとした明るみを送っている...
豊島与志雄 「春」
...ぼーっとくすんでいる...
豊島与志雄 「復讐」
...そんなものに悪魔は気がぼーっとして...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...東の空の裾がぼーっと薄赤く染っていた...
豊島与志雄 「道連」
...ぼーっと薄赤い光がさしてきました...
豊島与志雄 「夢の卵」
...目先がぼーっとなってはッきり確かめることは出来なかった...
本庄陸男 「石狩川」
...ぼーっと頭のなかにその長い歳月についやされた工賃を反射させている時...
「赤い貨車」
...「するとぼくは頭がぼーっとなっちゃって...
山本周五郎 「季節のない街」
...もう吉岡の家も)ぼーっとひとりでに枕元の有明行燈(あんどん)が消える...
吉川英治 「宮本武蔵」
...時々ぼーっと浮き出る白いものが眼についた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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