...ぼんやりした声で言った...
梅崎春生 「狂い凧」
...とつぜんあらわれたぼんやりした影のような形...
海野十三 「四次元漂流」
...小林紋三は妙にぼんやりした顔をして...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ぼんやりした顔をしてゐた...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...通路のぼんやりした電灯の光に...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...その後に頭の中に妙にぼんやりしたものが残ったのである...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...久七は呆気にとられてぼんやりした...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...やっぱりぼんやりしたり...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...私を理解し得ないために起るぼんやりした稀薄(きはく)な点がどこかに含まれているようでした...
夏目漱石 「こころ」
...その灯明皿には昼でもぼんやりした灯(ひ)がついていた事を記憶している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ホールのぼんやりした夜間照明では満足しないで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...ぼんやりした顔で...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...輪廓のぼんやりした顔に...
水野葉舟 「北国の人」
...……ナースチャはなんだかちょっとぼんやりした...
「赤い貨車」
...それにどこか世馴れぬぼんやりした所があるので...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...鈍い・ぼんやりした・力ない・眠ったような・感情にすぎないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私のぼんやりしたその空虚(くうきよ)な心のなかから...
横光利一 「美しい家」
...ぼんやりした千鶴子の声だった...
横光利一 「旅愁」
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