...大小の魚のぼんやりした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...寝室にはぼんやりしたまくら電灯がついているだけです...
江戸川乱歩 「影男」
...あてもないぼんやりしたお色気があって...
太宰治 「嘘」
...そのぼんやりした光の中には気味の悪い毒々しい物の影が射してゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...ぼんやりした気分であるならば...
種田山頭火 「其中日記」
...耳をすましているようなぼんやりした様子で...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼女は赤児を見守っている――ごく青いぼんやりした眼で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...退屈でぼんやりしたふうをしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢想とも云えないほどのぼんやりした考えに耽るのだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...これが顔面筋肉の自然の姿態だというようなぼんやりした微笑を浮べていた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...彼は酔っぱらったぼんやりした頭で考えました...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...もとよりずいぶんぼんやりしたものではあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二つの間にはさまるぼんやりしたただの時間を認めなければならなかった...
夏目漱石 「明暗」
...その虫をぼんやりした気持で眺める...
北條民雄 「続重病室日誌」
...ぼんやりした顔をしてゐるぢやないか...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...それから硫黄(いおう)のほのおのようなくらいぼんやりした転てつ機の前のあかりが窓の下を通り...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ただぼんやりしただけの自分だったと思った...
横光利一 「旅愁」
...ぼんやりした顔をして佇んでいる...
吉川英治 「平の将門」
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