...少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である...
芥川龍之介 「或旧友へ送る手記」
...ぼんやりした心理状態で遣つてゐる...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...寝室にはぼんやりしたまくら電灯がついているだけです...
江戸川乱歩 「影男」
...あてもないぼんやりしたお色気があって...
太宰治 「嘘」
...ぼんやりした顔をしていながら...
太宰治 「小さいアルバム」
...もう一度しばらくの間ぼんやりした同情と恐縮とを示した後に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...わたしはお許しを願って――」彼はそう言いかけたまま何分間もぼんやりした...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ぼんやりした顔をしてゐた...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...」ぼんやりした調子だったので...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...ぼんやりした遠い眼つきでながめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぼんやりした明るみが戸外の大気中にあって...
豊島与志雄 「自由人」
...判事らがぼんやりした顔つきをしすり切れた服を着て...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もとよりずいぶんぼんやりしたものではあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...商家からはいつもぼんやりした店僮(てんどう)が使に立つて呼びに來たが...
正宗白鳥 「水不足」
...ぼんやりした日の中に...
三岸好太郎 「ロマンチツクな絵本」
...輪廓のぼんやりした顔に...
水野葉舟 「北国の人」
...そこからかまたはもっと向うからかときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙(のろし)のようなものが...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...研究なんといふぼんやりした語(ことば)は...
森鴎外 「妄想」
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