...見る人の眼をとおくのぼんやりした不思議な世界にみちびく...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...僕は狐(きつね)か狸(たぬき)にでも化かされたようなぼんやりした気持ちであった...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ぼんやりした顔をして帰って来た時には...
徳田秋声 「爛」
...物を忘れたようなぼんやりした気分が私に続いた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...そして頭の中にぼんやりした空虚が出来ていた...
豊島与志雄 「蠱惑」
...ぼんやりした微笑を以て応じた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...どこからさすとも知れぬぼんやりした明るみに透かして見ますと...
豊島与志雄 「夢の卵」
...ぼんやりした薄い陽だまりをつくっている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...爐(ろ)からのぼんやりした光が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...うすぼんやりしたランプの光が心細くわたしたちのせまいおりを照(て)らしていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...〕銀河ステーションそしてジョバンニはすぐうしろの天気輪の柱がいつかぼんやりした三角標の形になって...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...六銀河(ぎんが)ステーションそしてジョバンニはすぐうしろの天気輪(てんきりん)の柱(はしら)がいつかぼんやりした三角標(さんかくひょう)の形になって...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...それから硫黄(いおう)のほのおのようなくらいぼんやりした転てつ機の前のあかりが窓の下を通り...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...日本人はいつもぼんやりした微笑を...
宮本百合子 「新しい躾」
...付随的な・不確実な・ぼんやりした・あやふやな・そして偶然的な・ものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただそのぼんやりしたイメージだけしか記憶の中にのこらない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただぼんやりしただけの自分だったと思った...
横光利一 「旅愁」
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