...ぼんやりした心理状態で遣つてゐる...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...お定は呆然(ぼんやり)と門口に立つて...
石川啄木 「天鵞絨」
...ぼんやり眺めていると...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...ぼんやり何かの冒険を求め歩いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...元は暫くぼんやりしていましたが...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...「お煙草盆(たばこぼん)のお火はよろしゅう御ざりますか...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...ベッドの上でぼんやりしていた...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...こう聞かれるとぼんやりした答よりほかにできなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...と私はぼんやり考へてゐる...
原民喜 「かげろふ断章」
...ぼんやり僕の顔を映している硝子が...
原民喜 「夢と人生」
...などとぼんやりと考へるのであつた...
北條民雄 「道化芝居」
...ぼんやり見わけられた...
本庄陸男 「石狩川」
...ぼんやり坐っていないでさ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...天の川の底の深く遠いところほど星がたくさん集って見えしたがって白くぼんやり見えるのです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...記憶は頗るぼんやりしてゐる...
森林太郎 「私が十四五歳の時」
...地方によっては盆棚(ぼんだな)の供物(くもつ)...
柳田国男 「こども風土記」
...ほうけたようにぼんやりするのだった...
横光利一 「旅愁」
...いかに茨(いばら)の中の御苦難はこえて来ても、おれほどな道ではなかった」彼はまた、ぼんやりと、過去の艱難(かんなん)を思い出していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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