...ぼんやり明(あか)るんで見えるのは...
芥川龍之介 「影」
...十二時を打つぼんぼん時計...
有島武郎 「或る女」
...その後今の向島(むこうじま)の梵雲庵(ぼんうんあん)へ移って「隻手高声」という額を掲げて...
淡島寒月 「我が宗教観」
...彼等はぼんやりした形でのろのろと横に寄る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...狐につままれたような顔をして尾形警部の前にぼんやり立ちました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...彼は妙にぼんやりしていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...「へえ! 眠ったのかい?……ちっとも知らなかった! いったいどうしたわけなんだ」と博士はぼんやりして...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...十 「只野凡児」第二編凡児(ぼんじ)の勤めている会社がつぶれて社長が失踪(しっそう)したという記事の載った新聞を...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...「どうしたんだ? いやにぼんやりしてるね...
豊島与志雄 「生あらば」
...ぼんやりとしていたが...
直木三十五 「南国太平記」
...又ぼんやり勝手口へ出て垣根の杭に寄りかゝりながら晴れた日の空や日かげを見詰めてゐる事もあつた...
永井荷風 「或夜」
...この不十分な材料が医学システムの起源をぼんやりと照らしている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それからは毎日けいしをあけて唄本(けいこぼん)の間を調べる...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...ぼんやり眺めているだけで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...晝間は町や波止場をぼんやり散歩をして...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...ジェシを二〜三回ぼんやり眺めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ぼんやりしていたが...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...発熱でもしたようで、頭がぼんやりし、膝(ひざ)から下がひどく重かった...
山本周五郎 「つばくろ」
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