...冬の靄(もや)の中にのぼるを見たり...
石川啄木 「悲しき玩具」
...階段をのぼる足音がして...
梅崎春生 「幻化」
...煙の信号がたちのぼるのが見えます...
海野十三 「怪塔王」
...このぬらぬらした急坂を駈けのぼることができないで...
海野十三 「西湖の屍人」
...よじのぼるには高すぎます...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...下からはたぐりのぼる力...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
......
高見順 「死の淵より」
...むさぼるようにドミトリイのわめき声に耳をそばだてていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そこから立ちのぼる一味清涼の風光...
中里介山 「大菩薩峠」
...のぼる白帆は篠の梢に半分だけ見えて然かも大きい...
長塚節 「芋掘り」
...石燈籠夜あけになるまで灯がとぼる小鳥の巣チン チクバン チク茅萱(ちがや)の根小鳥がはこんで巣を作るチン チクバン チク小鳥の巣小鳥の子鳥(ピヨツピヨ)がすんでゐるお供のすきな犬おるすゐ するならワンワン ほえな...
野口雨情 「未刊童謡」
...平次と金太の裾(すそ)を掴んで皺枯(しわが)れ聲を振りしぼるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小遣(こづかい)だって月五十円はおろか一万円にものぼることすらある...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...お京の艶麗な全身から立ちのぼる...
火野葦平 「花と龍」
...どうして狐さんはあゝうまくのぼるんだらうと仔牛は思ひました...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...たとえば、ぼくらの若い日といえど、ひと口に吉原とは、ぼる所、だます所、恐い所の「悪所(あくしょ)」と呼びなされていたものだが、私はかつて、いちどもそんな目にあったことはなかった...
吉川英治 「紅梅の客」
...籠の鳥の女がしぼる涙もしたたり落ちてくるであろうし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...剣山へのぼるべく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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