...現在槐樹は高くなって攀じのぼることも出来ないが...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...(階段をのぼるのだな)と私は思った...
海野十三 「疑問の金塊」
...みんな死んだようになって、睡眠をむさぼる...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...それじゃこの通路は上へのぼるようになっているんだな...
江戸川乱歩 「大金塊」
...ひとりけざやかに雪のみねをのぼるやうな澄んだあなたのこゑも...
大手拓次 「藍色の蟇」
...軒端にこぼるる榎(え)の實みても...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...無花果葉(は)こそこぼるれ...
薄田淳介 「白羊宮」
......
種田山頭火 「行乞記」
...一円を理髪代として貸した――菓子屋の来た時に彼は月二割の利子をむさぼるところのボースンの金を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その書類の片はじさえ従僕のむさぼるような眼にほとんど見えないくらいなのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そしてためらわずに、いや、むさぼるように、この初老の芸術家はこれをよろこび迎えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...身をしぼるような声で「わたしは不幸になりたくない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わかりっこないんですってさあ…………ね………ステキでしょう……ね……わかって?……」私は眼の前にモヤモヤと渦巻きのぼる温泉の白い湯気を見守りながら...
夢野久作 「鉄鎚」
...けだし巨額にのぼるにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...数万にのぼる降人をひきつれて...
吉川英治 「三国志」
...十数万人にのぼる人間が...
吉川英治 「私本太平記」
...高からぬこの山にのぼるとすれば...
吉川英治 「神州天馬侠」
...段をのぼると平地(ひらち)になり...
吉川英治 「神州天馬侠」
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