...渠が手ぶらでさきに立つてはしご段をのぼる時...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...階段を一つのぼるごとに...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...それは三階へのぼる階段の一つへ...
海野十三 「階段」
...「むさぼるように」遊んでいた...
太宰治 「正義と微笑」
...前に挙げた淀川両岸の絵本に出ている橋本の図を見ると月が男山のうしろの空にかかっていてをとこやま峰さしのぼる月かげにあらはれわたるよどの川舟という景樹(かげき)の歌と...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
......
種田山頭火 「其中日記」
...天上の水晶宮裏にうつらうつら……長夜の甘夢をむさぼる心地なんぞ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...139永遠の命ほしさにむさぼるごとく冷い土器(かわらけ)に唇(くち)触れてみる...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...一円を理髪代として貸した――菓子屋の来た時に彼は月二割の利子をむさぼるところのボースンの金を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...月がのぼるまで、空は金粉をちらしたようで、それから地と星々の間を、あわい銀色の風が静かにわたっていった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...立ちのぼる湯気の中で...
北條民雄 「発病した頃」
...屋根なんかへ上ぼるのは...
宮原晃一郎 「賢い秀雄さんの話」
...シュロ繩なんかもってどこをよじのぼるかと心配ですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一月十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕道ばたにならび居る子ら喉をはり勢一杯にうたふ「予科練」さむ風に総毛だちつつ片言の女の児まで声あはせ居りけふはなほ正月七日風空に凧のうなりのなきが淋しき風おちぬしづもる屋根に白白と雪おもしろく月さしのぼる何の虫のせいかこんなものが出来てお目にかけます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」女は石段を驅けのぼる氣はひをして見せたが...
室生犀星 「はるあはれ」
...この屋根にのぼる時ほどの怖さはない...
室生犀星 「めたん子傳」
...乳(ちち)をしぼることさえもできませんでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...炎々(えんえん)とのぼるかがりの煙にいぶされて...
吉川英治 「神州天馬侠」
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