...たとへば陽炎が春の野のおもてにちら/\のぼるのと同樣で――そのちら/\よりほかにかげろふの實質がないやうに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...太陽の熱をむさぼるように吸って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「むさぼるように」遊んでいた...
太宰治 「正義と微笑」
......
種田山頭火 「草木塔」
...或種の安心と尊敬をむさぼることの出来る一つの聖域である...
中井正一 「「壇」の解体」
...それを説明するには話の順序としてまず千代子の生れない当時に溯(さかの)ぼる必要がある...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...明治三十七年の早春にさかのぼる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...聖餐の壇にのぼるのを見ました...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...現代の人では田中光顕(みつあき)・土方寧(ひじかたやすし)・古沢滋(うろう)(迂郎が元の名)・片岡利和・土居香国(どいこうこく)・井原昂(のぼる)等の名を挙げる事ができる...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...屋根にのぼることであつた...
宮原晃一郎 「賢い秀雄さんの話」
...あれをつたつて屋根に上ぼることを考へついたのだな...
宮原晃一郎 「賢い秀雄さんの話」
...而もほのぼのと日ののぼる感じをもって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...煙の立ちのぼる夕空をあおぎながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...はるかにのぼる煙へ小手をかざしながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そこの大碗(おおわん)で早くよこせ」むさぼるごとくがぶがぶ飲んで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鎌倉期にさかのぼる物はほとんどない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...女の肉をむさぼるにも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あの灰汁水(あくみず)を作る原料(もと)ですな」「それは莫大な金額にのぼる取引なので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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