...ぼりぼりと背中を掻(か)いていたが...
有島武郎 「星座」
...ふところの奥の方をぼりぼりかいていた...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...ぼりぼり掻きながら訊く...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...なんということだ」とサモイレンコはぼりぼりやりながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しかし癢(かゆ)いことは感ずるから後脚でしきりにぼりぼり首の周りを掻いていた...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...生(なま)のにんにくをぼりぼりかじりながらうまそうに熱い杯をなめては数限りもない化け物の話をして聞かせた...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...ぼりぼりかじって...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...かみさんとお照はかき餅(もち)と甘栗をぼりぼりやりながら酌をする...
永井荷風 「雪解」
...夜(よ)に入(い)ってかき餅(もち)などを焼いてもらってぼりぼり噛(か)んだ...
夏目漱石 「こころ」
...硬くて脆(もろ)いものをぼりぼり噛(か)み摧(くだ)いては...
夏目漱石 「道草」
...黒い腕を皮癬病(ひぜんや)みのようにぼりぼり掻(か)く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...油菓子(あぶらがし)をぼりぼりかじっていましたが...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...武士は昼間虱に吸はせた箇所をぼりぼりと掻(か)いた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...鼠を喰べるやうにぼりぼりと喰べられたのかと思ふと...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...やっぱり台所だね」父親はぶしょう髭(ひげ)の伸びた頬をぼりぼり掻きながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...飽きねえものかしら」彼は首筋や脛(すね)などをぼりぼり掻く...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...脱皮を掻きむしるナポレオンの爪音だけが呟くようにぼりぼりと聞えていた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...ぼりぼり豆を食べながら繋がって歩いてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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