...容れもの――俺のぼて笊――ぼて笊...
犬田卯 「米」
...いしけした、よう、がほうよせつける、とまりかねし、かね、どのよいしへつは、このでかなへつは、このでいしけ、より、なおちへなだら、より、なおちへくすぬきは、このでやまと、ふね、このでやまと、たび、のぼてやしろ、たび、のぼてかはら、かいに、のぼててもち、かいに、のぼておもいぐわのためすわりがねが、ためす〔十―二八〕その意味は「伊敷下は豊年を招く港ぞ、兼次の貴き君よ、君がいさほにて、石槌を造り、金槌を造りて、伊敷を修理し、ナタラを築港しぬ、かくて楠船(くすぶね)を造り、大和船を造りて、大和の旅に上り、山城の旅に上りぬ、瓦を買はんとて、品物を買はんとて、愛児のためにこそ、わりがねがためにこそ」ということである...
伊波普猷 「土塊石片録」
...張りぼての広告人形と選ぶ所はない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...着物は友禅(ゆうぜん)メリンスを滅茶滅茶に継(つ)ぎ合(あ)わせた、和洋折衷(わようせっちゅう)の道化服、頭には、普通の顔の倍程もある、張りぼての、おどけ人形の首丈けを、スッポリかぶって、その黒い洞穴(ほらあな)みたいな口から、鹽辛声がボウボウとひびいて出る...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...おいしくてたまらないお菓子!」張りぼての顔を...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...張りぼての岩をめくり...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...肥えさせればぼてるし...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...棒手振(ぼてふり)を渡世にしておりました時のことでございますから...
田中貢太郎 「尼になった老婆」
...そないに何遍も腹ぼてになったら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...寝熱(ねぼて)りのするような肌(はだ)に当る風が...
徳田秋声 「足迹」
...この覇王樹(さぼてん)も時と場合によれば...
夏目漱石 「草枕」
...軒端(のきば)に高く大覇王樹(おおさぼてん)の影が眼に映った...
夏目漱石 「門」
...ぼてぼてとした冬瓜なりの顎を撫でながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...二母(じぼてい)の実を演ずるものにして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...この地方に残るいわゆる「ぼてぼて茶」即ち「桶茶(おけちゃ)」に用いるものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...五郎吉の父はぼて振(ふり)の魚屋であり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...隣りは鉄造というぼて振で...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...暮天(ぼてん)ようやく晦(くら)く...
吉川英治 「新・水滸伝」
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