...たとへばぼてふり...
泉鏡花 「凱旋祭」
...ぼての魚屋が拾ってくれ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...張りぼての広告人形と選ぶ所はない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...着物は友禅(ゆうぜん)メリンスを滅茶滅茶に継(つ)ぎ合(あ)わせた、和洋折衷(わようせっちゅう)の道化服、頭には、普通の顔の倍程もある、張りぼての、おどけ人形の首丈けを、スッポリかぶって、その黒い洞穴(ほらあな)みたいな口から、鹽辛声がボウボウとひびいて出る...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...張りぼての岩をめくり...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...こぼてにはかゝらざる也...
大町桂月 「猫征伐」
...大型なのでポケットがぼてっと外にふくらんでいた...
高見順 「いやな感じ」
...そないに何遍も腹ぼてになつたら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...けったいなんは腰帯やぼてや...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...この覇王樹(さぼてん)も時と場合によれば...
夏目漱石 「草枕」
...心(こゝろ)の鬼(おに)やおのづと面(おも)ぼてりして...
樋口一葉 「うらむらさき」
...二母(じぼてい)の実を演ずるものにして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...張りぼての証拠だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...オプンチアすなわちさぼてんの実が熟する季節だけである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...議論はできず――さまざまのうたの議論がやかましいああ風雅がはやるはしかがはやるお上の詮議がやかましいお米はキログラム酒はリットルムシュ・ペケレッツのしやぼてんとムシュ・ケペレッツのしやぼんと手拭――僕には臍がある...
三好達治 「測量船拾遺」
...土地の人はそれを「呉須茶碗」とか「ぼてぼて茶碗」とか呼ぶ...
柳宗悦 「雲石紀行」
...夏でもぼてぼてとした襟裾(えりすそ)を重ねた上(じょうろう)が出て来るが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...おまはんみたいな野暮天(やぼてん)の袂クソなんざ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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