...我は姫に我肘に倚(よ)らんことを勸むる膽(たん)なかりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...妙に落膽(がつかり)して氣が沈んだ...
石川啄木 「鳥影」
...大膽の言葉に對して...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...女と姙娠の問題を深刻に大膽に觀察描寫した作と言つてよかつた...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...何處を膽と分つべくも見えず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そこから火のやうに燃えてくる力がみのるを大膽に導いて行くばかりであつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...供人等は(serving-men)高樓大廈日光に眩ばゆくて(as they glistened in the sunshine)其の華麗壯大なるに(at the beauty and grandeur)膽を潰した(were struck with amazement)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...敢て張膽明目して精嚴なる道徳上の批評を加ふるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一は小膽にして大事を擔當するの器なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...落膽しないために初めから慾望をもたず...
中島敦 「かめれおん日記」
...養父は義理といふものの上には驚くべき放膽な人であります...
長塚節 「教師」
...お前さんは」八五郎はもう一つ度膽(どぎも)を拔かれました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで見て居たやうで」喜八は膽(きも)を潰しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎はヌケヌケと言つて退けるほどの膽力がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これだけのことをやり遂げるのは並々ならぬ膽力(たんりよく)と手並と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...峯のなくなつた奴を使つたに相違あるまい」「へツ」八五郎は膽をつぶしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その(らふ)たけきばかりの美しさに平次も膽をつぶしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...餘り眼ざましい御馳走を竝べられると膽が冷えて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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