...さうして眞正に無價値なるものを拒斥するに大膽なると共に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...「今度は膽振(いぶり)から日高の方面だから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お鳥はその景氣におそれて大膽に這入り切れなかつたので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...所謂肝膽相照したるもの也...
大町桂月 「石田堤」
...男も女も急がしく追はれて行く大膽な世渡りの光景だ...
千家元麿 「自分は見た」
...いまごろはきつとひどく落膽して...
太宰治 「お伽草紙」
...膽振國勇拂郡鵡川川筋カイカウン...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...――その上あんまり落膽(らくたん)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「そんな犬が江戸に居るのか」「冬から江戸中に熊の膽(ゐ)を賣つて歩く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「膽は潰し馴れてゐるが――俺はもう少しこの死體を見て置きたい」平次は落着き拂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――萬事の樣子を呑込むと膽(きも)が太くて慾の深い勘三郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...膽をつぶしたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな大膽なことが言へるのかな」「逢つて見て下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聟の榮三郎の愁嘆場(しうたんば)に膽(きも)を潰して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生膽(いきぎも)は食はないが...
長谷川時雨 「夏の夜」
...影(かげ)も見(み)えぬに落膽(がつかり)して思(おも)はず徃來(ゆきき)を見(み)れば...
一葉女史 「大つごもり」
...すると僕は大膽になつて...
堀辰雄 「不器用な天使」
...山面を遠くから雲のやうに白く棚曳き降りて來た獨活(うど)の花の大群生が、湖面にまで雪崩れ込んでゐる裾を、黄白の野菊や萩、肉色の虎杖(いたどり)の花、女郎花と、それに混じた淡紫の一群の花の、うるひ、薊(あざみ)、龍膽、とりかぶと、みやまおだまき、しきんからまつ、――道はだんだん丈なす花のトンネルに變つて來る...
横光利一 「榛名」
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