...一日も早く鬱勃(うつぼつ)として現はれ来らむ事を祈るの外に...
石川啄木 「渋民村より」
...おそろしい陥没地震(かんぼつじしん)などのために...
海野十三 「海底都市」
...ぼつぼつ寝室へひきあげそうになりましたので...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...腹部には厚ぼつたいものを卷き附けて...
高濱虚子 「續俳諧師」
...吾々(われわれ)の記憶というものも本当の事実に正確であるかどうかも甚だ覚束(おぼつか)ない...
高村光太郎 「回想録」
...それにぼつぼつ小さな微暗(うすぐら)い軒燈が点(つ)いていた...
田中貢太郎 「文妖伝」
...つまり誰もゐないので日そのものが路一杯にひろがつて日向(ひなた)ぼつこをしてゐるみたいであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...厚ぼつたい手織の木綿であつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...もうほんたうに一人ぼつちだ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...却(かへ)つて覺束(おぼつか)なさを感じて居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...五月幟の竿のやうに伸びてゐる青竹によぢのぼつて...
牧野信一 「籔のほとり」
...覺束(おぼつか)ない...
三島霜川 「平民の娘」
...さらにさかのぼつて回想すると...
宮地嘉六 「老残」
...Genius Publikus に最後の判決は覚束(おぼつか)ないなと云つた...
森鴎外 「魔睡」
...僅かに文筆の間に稍おぼつかない記録を留むるのみであるが...
柳田國男 「夢と文芸」
...歩くのもおぼつかない程...
吉川英治 「三国志」
...地上の人影(ひとかげ)はぼつぼつへっていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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