...やがて精養軒の玄関へお抱(かか)え然たる一人乗を横付けした漣が貴公子然と取澄まして俥を下りる跡からヨタヨタ俥を下りて朴々乎(ぼくぼくこ)と従(つ)いて行く紅葉と私の二人の恰好(かっこう)は余り好(い)い図ではなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あのムッツリした朴々(ぼくぼく)たる君子がテケレッツのパアでステテコ気分を盛んに寄宿舎に溢(あふ)らしたもんだ...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...一銭蒸気がぼくぼくぼくと...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...ぼくぼくした下駄をはいて遣って来たが...
徳田秋声 「あらくれ」
...眞急な崖へ瘤(こぶ)のやうにいくつもぼくぼく出た所に...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...砂の中をぼくぼく橋の傍(そば)まで帰って来ると...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...芯(しん)の藁床は湿気でぼくぼくになり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...どこかでぼくぼくと土を掘る音がしていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...そこの土をぼくぼく掘った...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼくぼくと馬の蹄(ひづめ)に掘られて...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼくぼくと草鞋で踏んで登るその野の路の両側には麦や桑の畑の中に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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