...「ほら吹き貝(ポルトラク)」という音が...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アヒルの庭で」
...「ほら吹き貝」をくりかえしました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アヒルの庭で」
...このほら吹きおやぢめと分つたので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ほら吹きだと思われたことであろう...
海野十三 「三十年後の世界」
...ほら吹きであった...
太宰治 「黄村先生言行録」
...心境未だし、デッサン不正確なり、甘し、ひとり合点なり、文章粗雑、きめ荒し、生活無し、不潔なり、不遜(ふそん)なり、教養なし、思想不鮮明なり、俗の野心つよし、にせものなり、誇張多し、精神軽佻(けいちょう)浮薄なり、自己陶酔に過ぎず、衒気(げんき)、おっちょこちょい、気障(きざ)なり、ほら吹きなり、のほほんなりと少し作品を濶達に書きかけると、たちまち散々、寄ってたかってもみくちゃにしてしまって、そんならどうしたらいいのですと必死にたずねてみても、一言の指図もしてくれず、それこそ、縋(すが)るを蹴とばし張りとばし意気揚々と引き上げて、やっぱりあいつは馬鹿じゃ等と先輩同志で酒席の笑い話の種にしている様子なのですから、ひどいものです...
太宰治 「風の便り」
...白痴、幽霊、守銭奴(しゅせんど)、狂犬、ほら吹き、ゴザイマスル、雲の上から小便...
太宰治 「斜陽」
...ほら吹き山師の救国政治談にさえ堕する危険無しとしない...
太宰治 「父」
...ほら吹き、最もきらい也...
太宰治 「花吹雪」
...「このほら吹き男爵が! 確かめられないからと――」と思うか思うまいかのうちに...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ほら吹きで、ぜいたくで、大言壮語するくせがあり、まことにつき合いにくかったが、その半面、無類の魅力を持った人間でもあったのである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...どうですか?」「貴方って実に恰好いいなあ! 貴方はほら吹きヘラクレスのポーズをとっても似合うでしょうね」若い画家がヴォートランに言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...世事学問、何ひとつ知るではない仮面師風情(めんしふぜい)のたわ言(ごと)よとおぼしめして」「でも、赤鶴さま」「へい」「ほんとに、あなたには、おやかた様の翳(かげ)に、どこかそのようなものが感じとれるのでございましょうか」「ごかんべんを……」と、一阿弥は、もう骨のない頸筋(くびすじ)の持主みたいに「ついつい、つまらぬ戯(ざ)れ言(ごと)を口にしますので、村人からも、あれは半気狂いじゃ、ほら吹きよと、とかく嫌われておりまする私なので」「ではほんとに、しんからそう思ったわけではないのですね」「いけません」と、あたまをかかえ、そして腰を浮かせながら――「どうかもう、それにはお触れ下さいますな...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐほら吹きといわれる...
吉川英治 「新書太閤記」
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