...自分はこの訳本を重訳ではあるがその理想的さ加減を略(ほぼ)遺憾なく伝へてゐると公言する」と云つてゐられます...
伊藤野枝 「寄贈書籍」
...蚕(かいこ)のごとき昆虫をはじめほぼすべての下等動物がこれに属する...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...ほぼ現世と同じだった...
田中貢太郎 「陸判」
...従ってまたその記述がほぼ時間的進行の形をとったもの...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...生家も倉持とほぼ同格程度の門地で...
徳田秋声 「縮図」
...彼の棋力は私とほぼ同程度だか...
豊島与志雄 「秦の出発」
...ほぼ一様な速度で上昇したと見られるので...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...この活力が外界の刺戟(しげき)に対してどう反応するかという点を細かに観察すればそれで吾人人類の生活状態もほぼ了解ができるような訳で...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...ほぼ確実であるということが出来るのでありまして...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...あの家で時々起きることはほぼ知っていたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ほぼ学問あり見識ある以上の人に見せる時には非常なる偉人の変つた理想でなければ...
正岡子規 「病牀六尺」
...以上事実の断片を集め見ば元義の性質と境遇とはほぼこれを知るを得べし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ほぼ三対一であった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そのあける場所がほぼ定まっているのであります...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...だから和女(おまえ)が強(し)いてイヤと言わなければ大原と親類になってもいい」と兄妹の相談はここに至りてほぼ決しぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...それはほぼ彼にその国を売った値段であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その形態によってほぼ産地を類別することができる...
柳宗悦 「工藝の道」
...その期間としてほぼ間違いはない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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