...十三夜の月である江面はほの白く明るい...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...姉の顔は、まるく、ほの白く、笑っているようである...
太宰治 「I can speak」
...高くにある物はほの白くなり低くにある物は黒くなりかけていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...煙筒がほの白く立っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夜鷹じゃ」ほの白く...
直木三十五 「南国太平記」
...そのまへの蓮瓶にはすぎた夕だちの涼しさを玉にしてる幾枚の葉とほの白くつぼんだ花がみえる...
中勘助 「銀の匙」
...その左手の天、ほの白く、アルクツルスと覚しき大星、赤紫光を放つ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...するとその中心のあたりからほの白く瓦斯状の物質が生まれて来る...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...夕餉(ゆふげ)の煙ほの白く空にただよふ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...彼らの顔がほの白く見えだすと...
本庄陸男 「石狩川」
...目の前にほの白く見える頸(うなじ)に軽く接吻した...
水上滝太郎 「九月一日」
...鼻腔まできれいにほの白く掃除されて...
山川方夫 「演技の果て」
...ほの白く見ることができた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...かなり紅いのでも花の顔を覗くと中はほの白くて...
吉川英治 「紅梅の客」
...蒟蒻(こんにゃく)色にほの白くなっていた...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...夜明けの光がほの白く映った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...真日中の日蔭とぼしき道ばたに流れ澄みたる井手のせせらぎ道ばたに埃かむりてほの白く咲く野いばらの香こそ匂へれ桑の実のしたたるつゆに染まりたる指さきを拭くその広き葉に埃たつ野なかの道をゆきゆきて聞くはさびしき頬白の鳥腰から下をほの白く土埃に染めながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...湯気のためにほの白くなった檜の色も...
和辻哲郎 「院展遠望」
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