...遠くの電燈のほのかな光の中で...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...當時(そのかみ)の夢ほのかなる甦り...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ほのかな匂いを愛(め)ずるだけでは...
太宰治 「秋風記」
...つれ/″\と永き晝、遠蛙ほのかなり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...ほのかなねむりを眠ります!今此の部屋は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...車道のところどころに圓く伏せてある指道燈のほのかな灯を除いては...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...ほのかな香気――幽雅で甘美な匂いがゆらゆらと立ち昇って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そしてほのかな嘲笑(てうせう)が浮んで來ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唇にほのかな微笑をさへ浮べて居るのは何んとしたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほのかな冷笑が浮ぶのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほのかな血の色がさし...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...忘れられぬ思い出をもっているはずだ」ほのかな歌声(うたごえ)が...
久生十蘭 「蝶の絵」
...ほのかな消息がいろいろな方法でそれとなくつたわってくる...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...私はほのかな温味の中に...
水野仙子 「輝ける朝」
......
三好達治 「海から昇る太陽」
...まだほのかな朝ぼらけに御簾(みす)を巻き上げて女房たちが出ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほのかな記憶によると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十二ほのかな、月のいろを浴びて、田無の怪しげな家から、肩をならべて出てきた二人づれの影である...
吉川英治 「野槌の百」
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