...非常識にもほどがある...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...実に無礼千万にもほどがある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...姉孝行にもほどがあるというかげぐちがやかましくなってまいりますにつけても三人のほんとうの胸のうちをさっしておりました叔母だけがひとりしんぱいしておったのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...いったい何ちゅう気イやろ? 人馬鹿にするのんもほどがあるし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「無礼にもほどがある――店の衆――誰かおらぬか」兵馬は金蔵を組み敷いておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ばかばかしいにもほどがあるというものです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あの野郎乱暴にもほどがある...
樋口一葉 「たけくらべ」
...彼(あ)の野郎(やらう)亂暴(らんぼう)にもほどがある...
樋口一葉 「たけくらべ」
...冗談にもほどがある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...汝も祖国に忠誠であれ〉という結びなんかとぼけるにもほどがあるといいたくなります...
久生十蘭 「だいこん」
...呼吸(いき)のとまるまで水にもぐったりするんだ? 人騒がせにもほどがある...
久生十蘭 「肌色の月」
...麻紐で首を締められて、島北(しまきた)の台地のパンの樹の下で苔色になって死んでいました……それにしても、ほどがあるので、首が瓢箪になるほど締めあげたうえに、三重に巻きつけて、神の力でも解けないように固く駒結びにして、おまけに、滑りがいいように麻紐にベトベトに石鹸が塗ってあるんですね……むやみに腹がたって、なんとかして助けようじゃないかということになって、アダムスと二人で二時間近くも人工呼吸をやって、いくらか息が通うようになってから、ジープで野戦病院へ連れて行きました……サイパンの最後の近いころ、三万からの民間人が、生きて捕まったらアメリカ人に殺されると思って、親子が手榴弾を投げあったり、手をつないで断崖から飛んだり、いろいろな方法で自決しましたが、そういうのは親子の死体が密着しているのが普通で、子供の死体だけが草むらにころがっているようなのは、ほかには一つもありませんでした」「これはどうも、辛い話ですな」...
久生十蘭 「母子像」
...酔狂にもほどがあると思うんだが...
久生十蘭 「魔都」
...大胆なのもほどがある...
横光利一 「欧洲紀行」
...人を小馬鹿にするもほどがある...
吉川英治 「私本太平記」
...半間にもほどがあるじゃないか」と婆(ばばあ)は燕作(えんさく)を息子(むすこ)のように叱(しか)りつけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...依怙(えこ)にも、ほどがある...
吉川英治 「親鸞」
...……親の心子知らずにもほどがある...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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