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石川啄木 「一握の砂」
...周囲のでき事までほそぼそと書くのがつねであるが...
伊藤左千夫 「廃める」
...ほそぼそとむらがりかかるむらさきのばらの花びら...
大手拓次 「藍色の蟇」
...ほそぼそと襖の隙間から聞えて来た...
薄田泣菫 「独楽園」
...さも幽靈が記したかのやうにほそぼそとなすり書いて置いた...
太宰治 「思ひ出」
...ほそぼそと渡世している人もある...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ほそぼそと寝食ひさ...
太宰治 「津軽」
...ほそぼそとした恰好(かっこう)迄が髣髴(ほうふつ)と見えて来るのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ほそぼそと松の幹にからんでは消えてゆく...
富田常雄 「面」
...低いけれども澄透(すみとお)った声でほそぼそと聞こえてくるその歌に耳を傾ければ...
中島敦 「悟浄出世」
...ほそぼそといつまでもひびいていた...
中島敦 「悟浄出世」
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野口雨情 「おさんだいしよさま」
...塞の奥からほそぼそとそとにまで漏れて来て...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...それらはせいぜい中間の境にほそぼそと生きるくらいなものであろう」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほそぼそと金(きん)の糸やら...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...康有為(こうゆうい)の建てた大同学校に於てする清楽(しんがく)の哀歌がほそぼそとカーテンから洩れている...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...僧院の人のすさびであろうか、どこかで、ほそぼそと、尺八の音(ね)がながれた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...何を言ってるのか、ほそぼそと、遙か遠くで、音節の区切りもわからないくらいだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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