...ほそぼそと霞を破っている三日月の光を眺めながら...
芥川龍之介 「杜子春」
......
石川啄木 「一握の砂」
...ほそぼそとむらがりかかるむらさきのばらの花びら...
大手拓次 「藍色の蟇」
...ほそぼそと襖の隙間から聞えて来た...
薄田泣菫 「独楽園」
...ほそぼそとした暮しは...
太宰治 「逆行」
...ほそぼそと渡世している人もある...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ほそぼそと寝食ひさ...
太宰治 「津軽」
...ほそぼそと路が続いている...
豊島与志雄 「憑きもの」
...ほそぼそとした声で...
久生十蘭 「雲の小径」
...ほそぼそとした白鳥の歌を傍受していると...
久生十蘭 「だいこん」
...そしてそのまま林の奥にほそぼそと消えていたり...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...ほそぼそと白くたち騰る烟を香立にたてゝ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...ほそぼそと睡って行った...
室生犀星 「音楽時計」
...夜のあかりがほそぼそとかよう下のわたどの方(かた)に...
室生犀星 「野に臥す者」
...それらはせいぜい中間の境にほそぼそと生きるくらいなものであろう」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほそぼそと金(きん)の糸やら絹の糸...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...康有為(こうゆうい)の建てた大同学校に於てする清楽(しんがく)の哀歌がほそぼそとカーテンから洩れている...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...宿の枕へほそぼそと通(かよ)ってきた音(ね)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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