...この商売に使う自分の声を保護(ほご)しているくせに...
岩野泡鳴 「猫八」
...大聲(おほごゑ)で笑(わら)ひ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...それをほごすように...
壺井栄 「二十四の瞳」
...帰朝の日その信仰とその聖書をば挙(あ)げてその古靴及び反故(ほご)とともにロンドンの仮寓(やどり)にのこし来たれるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その反故(ほご)同然な紙片をめくってゆくうちに...
豊島与志雄 「立枯れ」
...それがカチリカチリと小石に当って土をほごす音が...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな反古(ほご)紙――」「まア...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...足に巻いた反古紙(ほごがみ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其(その)お書(か)き捨(す)ての反古(ほご)にても身(み)に添(そ)へて持(も)たば本望(ほんまう)なるべく...
樋口一葉 「曉月夜」
...風の強い日の凧糸のようにどこからほごしていいかわからないようにこんがらがってしまった...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...国境事案を反故(ほご)にしますか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...これだけ見せればおまえたちは保護(ほご)してもらえる...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...また鯛の身を塩湯煮(しおゆで)にして布巾(ふきん)で堅く絞って手で揉みほごして桜飯へ混ぜて炊くのもあります...
村井弦斎 「食道楽」
...二から三――と繭(まゆ)をほごすようにじりじりと繰って行け...
山本周五郎 「青べか日記」
...相手はその約束を反古(ほご)にして...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...さりげなく古い文反故(ふみほご)を読ませたりした...
山本周五郎 「契りきぬ」
...旧(もと)の草庵の壁やら襖紙(ふすま)に貼(は)った古反古(ふるほご)があるぐらいでしかございませぬ」「ほうそれだけでもそれは見つけものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...草紙の反古(ほご)につつんだ麦菓子がつつまれていた...
吉川英治 「親鸞」
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