...僕は莫迦(ばか)に喉が渇くんだが...
芥川龍之介 「上海游記」
...眞(ほんと)に渇くんだよ...
石川啄木 「菊池君」
...渇く者はおのずから水を取る...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...大名にも咽喉の渇く事がある...
薄田泣菫 「茶話」
...喉(のど)は渇くし...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...犬小屋の中に四五羽の雀がとびこんできて、べちゃべちゃ囀ってるようなもので、喉が渇くと、サチ子を呼んでビールを求め、そのサチ子に向って、ねえそうだろうと同意を強いるのだったが、彼女はただ笑って取合わないけれど、その紅をぬった小さな唇から出る笑いは、雀の喧騒の中のカナリヤの声ほどの響きも立てなかった...
豊島与志雄 「田舎者」
...年寄りの佐兵衛は喉(のど)が渇くと言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千疋狼の血に渇く眼だったのです...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...渇くような思いで地上の清洌(せいれつ)な流れを瞼に思い浮かべた...
久生十蘭 「地底獣国」
...渇くが如き精神によって満されていた...
久生十蘭 「魔都」
...渇いたうへにも渇く檜葉の枝々...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...とても喉が渇くので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...喉が渇く夜だなあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そういう渇く思いを医(いや)す機会を捉えた...
本庄陸男 「石狩川」
...家へ帰って喉が渇くから...
村井弦斎 「食道楽」
...「唄っているうちは喉が渇くでしょう...
室生犀星 「幻影の都市」
...非常に喉(のど)の渇く晩だった...
山本周五郎 「青べか日記」
...喉が渇くんだよ」「ひい...
山本周五郎 「風流太平記」
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