...砂埃(すなほこり)の立つのを避けるためか...
芥川龍之介 「将軍」
...なかには埃塗(ほこりまみ)れの手で...
薄田泣菫 「茶話」
...これは駅の売店で埃(ほこり)をかぶって店(たな)ざらしになっていたしろものに違いない...
太宰治 「パンドラの匣」
...それに埃(ほこり)がうず高くつもっていた...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...埃(ほこり)にまみれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その邊の生垣に咲き亂れてゐる山茶花と菊の花とは塵埃(ほこり)の多い東京の庭で見るものとはちがひ...
永井荷風 「畦道」
...ほこりだらけになって乗っている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...ほこりの積っている所はいつでもごみが溜(たま)ってほこりが積っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...埃(ほこり)の中に轉がつて居るのを拾つて「おや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...埃(ほこり)だらけの六疊...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は小学時代から優等生の誇(ほこり)を持っていた...
水上滝太郎 「九月一日」
...起きて壺のまわりの埃(ほこり)をふきとり...
室生犀星 「陶古の女人」
...暑い最中に終日もうもうたる砂ほこりの中にいなければならないことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...埃(ほこり)だらけの分を残して...
柳田国男 「海上の道」
...ほこりにまみれて見るかげもなく損じてはいるが...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...白っぽく埃(ほこり)の乾いている垣根越しに人影があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...埃(ほこり)を払い...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...ひどいほこりだという嘆声をつい洩らしたくなる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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