...炎天のほこりを浴びたこの町の辻で...
芥川龍之介 「偸盗」
...足袋(たび)のほこりをはたいて上へあがった...
伊藤左千夫 「廃める」
...ほこりの手をはらいながら...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...塵(ほこり)だらけのガラスの中に...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...板の間の埃塗(ほこりまみ)れの円柱の蔭から...
橘外男 「仁王門」
...終日砂ほこりにさらされて真っ白になっているのを...
谷譲次 「踊る地平線」
...棚の上には埃(ほこり)がつもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今や数羽の鶏が嘴(くちばし)でほこりを散らしている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...埃(ほこり)っぽい道の真ん中でした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...それとも毎日(まいにち)煙(けぶり)の如(ごと)く浴(あび)せ掛(か)けた埃(ほこり)から來(き)たのであつたらうか...
長塚節 「土」
...後から後からと砂ほこりの渦を巻いて...
野村胡堂 「眠り人形」
...袖(そで)の上の埃(ほこり)を払うにも静かにしよう...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...埃(ほこり)っぽい七月下旬の夕方...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...且變つた事をほこりとする色さへ浮べるのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...暑い最中に終日もうもうたる砂ほこりの中にいなければならないことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほこりをもつとともに...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...祖先に河内源氏石川ノ義基(よしもと)を持つ武門のほこりは色褪(あ)せてしまい...
吉川英治 「私本太平記」
...宇田津(うだつ)の軍道路にも、砂ほこりが、遠く望まれ、二、三千の西軍の兵が、敵の塁へ、いよいよ攻勢をとり始めたという...
吉川英治 「新書太閤記」
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