...硯(すずり)も机も埃(ほこり)だらけ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そして頭上からどっと何十年の埃(ほこり)が落ちて来た...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...ほこりでざらざらしている...
太宰治 「正義と微笑」
...終日砂ほこりにさらされて真っ白になっているのを...
谷譲次 「踊る地平線」
...だれでもちょっと埃(ほこり)っぽい巷(ちまた)から遠ざかった気分になるのであったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...埃(ほこり)だらけの御者(ぎょしゃ)は人にも車にも往来にも遠慮なく...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ほこりだらけの電球が此處にも黄色い...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...埃(ほこり)も叩かずに入り込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...埃(ほこり)まで拂つてやり乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...埃(ほこり)っぽい七月下旬の夕方...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...埃(ほこり)と垢(あか)にまみれて沈んだ鉛色(なまりいろ)をしていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...バッキンガム宮殿のまわりは刺激臭のほこりが舞い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...矢張塵埃(ほこり)の舞上る往來を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「……満月……満月……」と囁やき交しながら雪崩(なだ)れ傾いて行く人雑沓(ひとごみ)の塵埃(ほこり)いきれ……...
夢野久作 「名娼満月」
...×赤い椿(つばき)の散る軒(のき)に埃(ほこり)のつもる臼(うす)と杵(きね)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...算木(さんぎ)のほこりを口で吹いて...
吉川英治 「江戸三国志」
...畦(あぜ)の豆の葉に白い埃(ほこり)が舞う...
吉川英治 「源頼朝」
...埃(ほこり)を払い...
蘭郁二郎 「鱗粉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??