...鉾先(ほこさき)がしどろになって...
芥川龍之介 「偸盗」
...少しは鋒(ほこさき)を挫かれたのか...
芥川龍之介 「竜」
...さらに鋒先(ほこさき)を取り直して彼の敵手たる目的論的学説に反抗している...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...チューデーデースは又次ぎに光る飛刄の鋒(ほこさき)に 820敵のかざせる大盾のかげに其頸打たんとす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...後には癇癪(かんしゃく)の鋒(ほこさき)直接に吾身(われ)に向かうようになりつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼は直接ジャン・ヴァルジャンに鋒先(ほこさき)を向けた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鉾尖(ほこさき)ヶ岳(たけ)と白馬(しらま)ヶ岳(たけ)との間に...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の沈黙が鋭い兄さんの鉾先(ほこさき)を鈍(にぶ)らせた例は...
夏目漱石 「行人」
...今までの彼女は彼を通して常に鋒先(ほこさき)をお延に向けていた...
夏目漱石 「明暗」
...金十郎も鉾先(ほこさき)を折り...
久生十蘭 「奥の海」
...外国と鋒(ほこさき)を争いて毫(ごう)も譲ることなく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...はじめて西洋諸国の文明と鋒(ほこさき)を争うの場合に至るべきなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...戸外の公務なるものに逢えば忽(たちま)ちその鋒(ほこさき)を挫(くじ)き...
福沢諭吉 「教育の事」
...ソレから浪士の鋒先(ほこさき)が洋学者の方に向いて来た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それとなく鋭(するど)い鋒先(ほこさき)を向けています...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...ベ予(かね)て鋒(ほこさき)に鉛を付け置いた鎗をその口に突っ込み...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし獻身の中に潜む反抗の鋒(ほこさき)は...
森鴎外 「最後の一句」
...……それを考えに容(い)れてのことか」「決死の鉾先(ほこさき)をうけては堪(たま)りません...
吉川英治 「黒田如水」
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