...冷えた体がやがてほかほかぬくもって来た...
梅崎春生 「蜆」
...あたたかな空気(くうき)がほかほかとここちよくながれ...
高山毅 「福沢諭吉」
...暑い陽(ひ)を吸うていた磧(かわら)の沙(すな)は鬼魅(きみ)悪くほかほかしていた...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...彼女の心をほかほかと温めつづけていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...」彼の服からはほかほかと湯気がたっていた...
豊島与志雄 「山上湖」
...ほかほかとした何とも云えない温かさです...
豊島与志雄 「林檎」
...ほかほかの山々は...
中里介山 「大菩薩峠」
...瓦斯の燃える音が微(かす)かにしてしだいに背中からほかほか煖まって来た...
夏目漱石 「門」
...焼(や)きたてのほかほかの大餡巻(おおあんまき)をつくってあらわれました...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...ほかほかと暖かつた...
林芙美子 「浮雲」
...ほかほかぬくい日が照つてどうやらすこしねむくなる...
水谷まさる 「歌時計」
...日當りのほかほかする窓ぎはに坐つてゐたが...
室生犀星 「京洛日記」
...昔のゆめでもさぐり当てるやうに温かくほかほかと睡つてゐた...
室生犀星 「鉄の死」
...道路から二段目のほかほかした日あたりに...
室生犀星 「童話」
...むすこのからだは温かくほかほかしていた...
室生犀星 「童話」
...ほかほか温かくていまにも潰れさうである...
室生犀星 「はるあはれ」
...ほかほかと暖かい萱(かや)の枯れ草をしとねにして彼は坐った...
吉川英治 「黒田如水」
...そこがほかほかと熱っぽく感じられるほどの彼でありながら...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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