...女ながら自分の話相手になるものはおとよのほかにないと信じ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...ただ指を咥(くわ)えて見ているよりほかに仕方がなくなる...
上田広 「指導物語」
...ほかにもあるだろうと思う...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...虎だの犀だのの被害のほかに...
大杉栄 「日本脱出記」
...民族化するということのほかに...
中井正一 「美学入門」
...すやすやとした弁信の軽い寝息のほかに何物もありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...それよりほかにする事はまずない所なのですから...
夏目漱石 「行人」
...「ほかにお君を怨んでいる者の心当りはないのか」「伊賀井の御用人(ごようにん)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ごく少数の知己へ送った死亡通知のほかに...
原民喜 「翳」
...ここにはそのほかにだれがいるんですか? いきなさい!」玄関で一人の従僕が二人を迎え...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼のほかになおほかの弁護士にやってもらっているということを隠しているほど...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ちょっとほかに比較を求めがたいのである...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...すべての知的作用及びそれに属する形象並びに意味内容は、最も単純な感性知覚から最も複雑な表象や思惟の構成物に至るまで、単に外的対象及びそれに由来する感官刺戟に結び付けられているのでなく、そのほかに、関心をもつという作用及びこれに規定された注意作用に、そして究極は愛憎の作用に本質的に必然的に結び付けられている...
三木清 「哲学入門」
...パリの下宿でほかに私が愛読したものといえば...
三木清 「読書遍歴」
...ほかに例をとって話したのだが...
山本周五郎 「桑の木物語」
...燗徳利(かんどくり)のほかに...
山本周五郎 「七日七夜」
...ほかに手蔓(てづる)らしい手蔓は無いと思いましたけに...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...舞(ま)って逃(に)げたよりほかに考えようがないが...
吉川英治 「神州天馬侠」
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