...小さい笑窪(えくぼ)のある両頬(りょうほお)なども熟した杏(あんず)のようにまるまるしている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...頬(ほお)をほてらしながら深い呼吸をしている葉子の顔が...
有島武郎 「或る女」
...そして自分のほてった頬(ほお)を葉子のにすり付けるとさすがに驚いたように...
有島武郎 「或る女」
...そのむすめのほおを...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...余り頬(ほお)が白くって...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...頬(ほお)ぺたをふくらましてプープー吹き出しました...
塚原健二郎 「海からきた卵」
...破れ手ぬぐいで頬(ほお)かぶりをした下からうすぎたない白髪がはみ出していたようである...
寺田寅彦 「物売りの声」
...」「驚いたようだが無理もない! 同時に安堵もしたね? ほお! まだアルカディア・ミクスチュアを吸っているのか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...その一(いつ)は桜花爛漫(おうからんまん)たる土塀(どべい)の外に一人の若衆頬冠(ほおかむ)りにあたりの人目を兼ねて彳(たたず)めば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...シュールは西洋の老女にはよく見るような円顔(まるがお)の福々しく頬(ほお)の垂れ下った目の細い肥った女である...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...声が顫(ふる)え涙が頬(ほお)を伝わった...
中島敦 「李陵」
...主人はまたやられたと思いながら何も云わずに空也餅(くうやもち)を頬張(ほおば)って口をもごもご云わしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...頬冠(ほおかむ)りは少し鬱陶(うっとう)しいが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頬冠(ほおかむ)りを取って汗を拭いたところを見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うっとりと眼をほおえませていた...
久生十蘭 「金狼」
...わざとらしく言う吉里の頬(ほお)を...
広津柳浪 「今戸心中」
...)みんなはどっと笑いましてそれからどう云うわけか小さな石が一つ飛(と)んで来て童子(どうじ)の頬(ほお)を打(う)ちました...
宮沢賢治 「雁の童子」
...頬(ほお)をぴくぴくしながら返事(へんじ)をしました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
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