...放浪的(ほうろうてき)に歩いて何一つ買わないで帰る日もある...
伊藤左千夫 「廃める」
...鱗(こけ)の光のきらめきに白琺瑯(はくほうろう)を曇らせて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...『水滸』の豪傑がもし方臘(ほうろう)を伐って宋朝に功を立てる後談がなかったら...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...はげしく翻弄(ほうろう)されていた...
海野十三 「空中漂流一週間」
...地中放浪(ちちゅうほうろう)の旅にのぼりましたが...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...放浪者(ほうろうしゃ)であった...
海野十三 「少年探偵長」
...彼はそれを卓子(テーブル)の琺瑯(ほうろう)板の上に押さえて...
谷譲次 「踊る地平線」
...かれは放浪(ほうろう)する人々のように...
田山花袋 「田舎教師」
...普通の琺瑯引(ほうろうび)きの鉢形(はちがた)の洗面盤に湯を半分くらい入れる...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...あらゆる放浪(ほうろう)を為尽(しつく)して行き処なき蕩児も...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...目には琺瑯(ほうろう)が入れてあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...薄く琺瑯(ほうろう)のかかった糸底の中に茶がかった絵具で署名がしてあった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...西洋料理の道具といえば先日の御意見で台所は悉(ことごと)く西洋鍋ばかりに致しましたが白い琺瑯(ほうろう)を敷いてある西洋鍋の中(うち)で底の方の琺瑯がポツポツと剥(はが)れるのが出来ました...
村井弦斎 「食道楽」
...崩漏症(ほうろうしやう)であつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五鳳楼(ごほうろう)へ出御を仰ぎ...
吉川英治 「三国志」
...火は東華門から五鳳楼(ごほうろう)へ燃えてきたので...
吉川英治 「三国志」
...「符宝郎(ふほうろう)はどこにいるかっ...
吉川英治 「三国志」
...疾(と)うに冷め切った味噌汁(おみおつけ)を入れた琺瑯(ほうろう)の壜(びん)と一緒に...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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