...裏表(うらおもて)の見えすいたぺてんにかけて...
有島武郎 「或る女」
...――ぺてんに引っかかった...
犬田卯 「競馬」
...あいつはぺてん師らしかったな...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...なんでもぺてんにかけられたとかいう話ですがな...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...※(あね)にや到頭(たうとう)小作(こさく)に持(も)つてくべと思(おも)つてたの一俵(ぺう)ぺてんに掛(か)けられたことあんですから...
長塚節 「土」
...苦沙弥君のような癇癪持(かんしゃくも)ちは癇癪を利用さえすればすぐに飛び出して敵のぺてんに罹(かか)る……」「ひやひや」と迷亭君が手をたたくと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...俺をぺてんにかけておびき出す気だろう」「とんでもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――天下線はぺてんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……それに実はお米のことで二千円ぺてんにかかつたところなのです...
原民喜 「災厄の日」
...ぺてんだ、ぺてん以外の何ものでもないのだ! それなのに、この人たちはそれを黙って聞いており、その上にそれを正しい態度とみとめているのか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...ぺてん師を豚面どもが何したとおんなじやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ジョンは滅茶苦茶に賭事(かけごと)をして何時もとられてばかり――可哀相な子! あの子は詐欺師(ぺてんし)に取圍れてゐるのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...人のいうところによれば従来の医者をことごとく無学だとかぺてん師だとかそしりながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私としては実に案外でもありぺてんにかかったような心持で...
山本周五郎 「思い違い物語」
...騙(だま)されたりぺてんにかけられたりしたのだ...
山本周五郎 「さぶ」
...人をだしぬいたりぺてんにかけたりすることもない...
山本周五郎 「さぶ」
...それに続けて「卑劣漢」とか「恥知らず」とか「ぺてん師」などという罵詈(ばり)が唾と一緒に飛んだ...
山本周五郎 「半之助祝言」
...「ばかげたぺてんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
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