...裏表(うらおもて)の見えすいたぺてんにかけて...
有島武郎 「或る女」
...まるでぺてんですものね...
有島武郎 「親子」
...祖先の日本人は仏法伝来と同時に輸入されたというこの唐人のぺてんに二千年越しだまされつづけて無用なやけどをこしらえて喜んでいたわけである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...どうにでもぺてんの利くもんだよ」「だって君は...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...苦沙弥君のような癇癪持(かんしゃくも)ちは癇癪を利用さえすればすぐに飛び出して敵のぺてんに罹(かか)る……」「ひやひや」と迷亭君が手をたたくと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...俺をぺてんにかけておびき出す気だろう」「とんでもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……それに実はお米のことで二千円ぺてんにかかつたところなのです...
原民喜 「災厄の日」
...「その何にもないちふぺてんをおれはよう知つとるぞ! ここへ持つて来な...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...というまさにいかさまぺてん師の服装から...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...それは純然たるぺてんと厚かましさとの取引である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはこれほど微かな息の加減にさえ動かされ変るのだから!もろもろの感覚が我々の悟性をひっかけるその同じぺてんに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人のいうところによれば従来の医者をことごとく無学だとかぺてん師だとかそしりながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...みな医者どものぺてんである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...男なんてみんなけだもののろくでなしのぺてん師だよ」私が訊き返すと...
山本周五郎 「青べか物語」
...私としては実に案外でもありぺてんにかかったような心持で...
山本周五郎 「思い違い物語」
...ぺてんにひっ掛ったにちげえねえ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...それに続けて「卑劣漢」とか「恥知らず」とか「ぺてん師」などという罵詈(ばり)が唾と一緒に飛んだ...
山本周五郎 「半之助祝言」
...「この大嘘つき」「ろくでなし」「恥知らずのぺてん師」「おっちょこちょい」「唐茄子(とうなす)野郎」など...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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