...ひでえぺてんだってね...
梅崎春生 「狂い凧」
...おれあぺてんにかけられて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...祖先の日本人は仏法伝来と同時に輸入されたというこの唐人のぺてんに二千年越しだまされつづけて無用なやけどをこしらえて喜んでいたわけである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...苦沙弥君のような癇癪持(かんしゃくも)ちは癇癪を利用さえすればすぐに飛び出して敵のぺてんに罹(かか)る……」「ひやひや」と迷亭君が手をたたくと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――天下線はぺてんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぺてんだ、ぺてん以外の何ものでもないのだ! それなのに、この人たちはそれを黙って聞いており、その上にそれを正しい態度とみとめているのか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...「その何にもないちふぺてんをおれはよう知つとるぞ! ここへ持つて来な...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ぺてん師を豚面どもが何したとおんなじやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...しかし殊に彼らの手品(ぺてん)を都合よくするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは純然たるぺてんと厚かましさとの取引である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはこれほど微かな息の加減にさえ動かされ変るのだから!もろもろの感覚が我々の悟性をひっかけるその同じぺてんに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わしをぺてんにかけたようなものだ...
矢田津世子 「凍雲」
...こんなひどいぺてんがあるだろうか...
山本周五郎 「青べか物語」
...騙(だま)されたりぺてんにかけられたりしたのだ...
山本周五郎 「さぶ」
...人をだしぬいたりぺてんにかけたりすることもない...
山本周五郎 「さぶ」
...まるでぺてんじゃないか...
山本周五郎 「末っ子」
...ぺてんにひっ掛ったにちげえねえ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...それに続けて「卑劣漢」とか「恥知らず」とか「ぺてん師」などという罵詈(ばり)が唾と一緒に飛んだ...
山本周五郎 「半之助祝言」
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