...上くちびるをべろりとやって...
芥川龍之介 「偸盗」
...杜は自分はいいからぜひ喰べろとすすめた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...よだれを拭いたらどう? 下顎がべろべろしてるぢやないの...
太宰治 「お伽草紙」
...犬は喜んでそれをべろべろと嘗めはじめたが...
田中貢太郎 「虎媛」
...小さな舌がべろべろと動いただけであった...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...「今夜わたしべろべろに酔って見たいのよ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...戸口(とぐち)を後(うしろ)にしてお品(しな)は竈(かまど)の火(ひ)のべろ/\と燃(も)え上(あが)るのを見(み)た...
長塚節 「土」
...周圍(しうゐ)の眼(まなこ)と首肯(うなづ)き合(あ)うて赤(あか)い舌(した)をべろべろと吐(は)きつゝゆらめいたおつぎの姿(すがた)が五六人(にん)立(た)つた中(なか)に見(み)えなく成(な)つた時(とき)勘次(かんじ)は商人(あきんど)の筵(むしろ)を立(た)つてすつと樅(もみ)の木(き)の側(そば)へ行(い)つた...
長塚節 「土」
...裏戸口(うらとぐち)の(かき)の木(き)の下(した)に据(す)ゑられた風呂(ふろ)には牛(うし)が舌(した)を出(だ)して鼻(はな)を舐(な)めづつて居(ゐ)る樣(やう)な焔(ほのほ)が煙(けぶり)と共(とも)にべろ/\と立(た)つて燻(いぶ)りつゝ燃(も)えて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...「ようまでたべろ...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...有難いと思うて喫べろ...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...地蔵さん空ア火事だ 梯子出せ頭さ木杭(ぼつくひ)降つてくらア嘘なら 狸に聞いて見ろ狸に聞いたら舌(べろ)出した傘(からかさ)かづいで 舌出した嘘なら蚯蚓(みみず)に聞いて見ろこんやは 蚯蚓の行列だ狸も跣足(はだし)で 行列だ嘘なら 地蔵さんに聞いて見ろ地蔵さん 太鼓を買つて来たドドンコ ドンドン叩いてる狸も一緒に 叩いてる嘘なら 黙つて口出すな...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...顰めつ面ひとつ見せないのよ! 舌をべろりと出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...」夙(とつく)にべろべろに醉つて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...よくうまがって食べろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...食べろと言うんだわ...
三好十郎 「肌の匂い」
...リイケ食べろ」と云ふ...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...「きのう、そちが予に向って吐いた意見を、そのまま、この席でのべろ...
吉川英治 「三国志」
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