...べろべろと紙が濡れて...
泉鏡花 「歌行燈」
...小さな舌がべろべろと動いただけであった...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...食べろといはれる私の代りに...
種田山頭火 「其中日記」
...そして牧場の白楊樹(はくようじゅ)の影に寝そべろうと言いだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...周圍(しうゐ)の眼(まなこ)と首肯(うなづ)き合(あ)うて赤(あか)い舌(した)をべろべろと吐(は)きつゝゆらめいたおつぎの姿(すがた)が五六人(にん)立(た)つた中(なか)に見(み)えなく成(な)つた時(とき)勘次(かんじ)は商人(あきんど)の筵(むしろ)を立(た)つてすつと樅(もみ)の木(き)の側(そば)へ行(い)つた...
長塚節 「土」
...其(そ)の時(とき)は既(すで)に東隣(ひがしどなり)の主人(しゆじん)の家(いへ)を火(ひ)がべろ/\と甞(な)めつゝあつたのである...
長塚節 「土」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...更にその中に白いすぢのやうなものがべろべろと覗いてゐた...
北條民雄 「癩院記録」
...僕の股の間をべろ/\ねぶり廻ったら...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...」夙(とつく)にべろべろに醉つて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...とにかくべんべろという語(ことば)のひびきの中に...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...舌(した)を出(だ)して手拭(てぬぐひ)を一つべろりと甞(な)めましたが...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...かじや そこにある、それがそうだべ、持って来う! そいから新助んとこのレーキを、おっくべろ...
三好十郎 「鈴が通る」
...食べろとは云って貰(もら)われない...
森鴎外 「牛鍋」
...私の顔を見るとべろを出すので...
山本周五郎 「末っ子」
...主婦は大きな餅を沢山出して来て火鉢で焼いて喰べろといひながら炭をついだ...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...「きのう、そちが予に向って吐いた意見を、そのまま、この席でのべろ...
吉川英治 「三国志」
...何をしゃべろうかと...
吉川英治 「随筆 新平家」
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