...べらぼうめ! 配達屋を呼んで来い」と存分に痰呵(たんか)を切ってやりたかった...
有島武郎 「卑怯者」
...巻煙草はべらぼうに吸口が長い...
谷譲次 「踊る地平線」
...これについて手近なものは (Skt.)prabhまた parama でいずれも「べらぼう」の意がなくはない...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...英語の brave や bravo も「べらぼう」の従兄弟(いとこ)であるが...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...落ちついて――取乱しちゃ――」「取乱す?――べらぼうめ――放せったら...
直木三十五 「南国太平記」
...わからなくなっちまいますね」「べらぼう様...
中里介山 「大菩薩峠」
...何だいべらぼうめ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「えゝ箆棒(べらぼう)な」と相手(あひて)はいつて畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...篦棒奴(べらぼうめ)! 発破と度胸競べなんざ...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...こんな大べらぼうな奴だが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...得たものは広い意味でべらぼうなものだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...きょうはべらぼうに美しい女と一緒だなあ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...べらぼうに長くて青白いような舌であった...
山本周五郎 「さぶ」
...そんな篦棒(べらぼう)な話が在(あ)るかって反対もしてみたんですがね...
夢野久作 「難船小僧」
...波打際(なみうちぎわ)の恰好(かっこう)に見おぼえがあるんだ」「篦棒(べらぼう)めえ...
夢野久作 「難船小僧」
...また元の旅易者(たびえきしゃ)になり下がるかな」「べらぼうめ...
吉川英治 「江戸三国志」
...たしか因業(いんごう)旦那と伜(せがれ)の毛仲義(ちゅうぎ)のやしきのうちだぜ」「べらぼうめ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弟子の沢山いる刀鍛冶がいるでしょう』『箆棒(べらぼう)め...
吉川英治 「山浦清麿」
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