...そこにべらぼうに高いブレダブリクの塔――二四六呎(フィート)――が立っているから...
谷譲次 「踊る地平線」
...これについて手近なものは (Skt.)prabhまた parama でいずれも「べらぼう」の意がなくはない...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...詐欺師や香具師(やし)の品玉やテクニックには『永代蔵』に狼(おおかみ)の黒焼や閻魔鳥(えんまちょう)や便覧坊(べらぼう)があり...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...べらぼうなことを囁いたり返事したりして...
豊島与志雄 「潮風」
...べらぼうな、鉄砲玉五つだと!」亭主のテナルディエももう口を出すべき時だと思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「箆棒(べらぼう)...
長塚節 「土」
...そんなべらぼうな動物がいるはずはない...
中谷宇吉郎 「異魚」
...「それでも田口が箆棒(べらぼう)をやってくれたため...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「箆棒奴(べらぼうめ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしぁ、べらぼうめ、そんな苦情は、おれのとこへ持って来たって仕方がねえや、ばさばさのマントを着て脚と口との途方もなく細い大将へやれって、斯う云ってやりましたがね、はっは...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...「べらぼうな話だなあ...
森鴎外 「雁」
...べらぼうに酒が強く...
山本周五郎 「青べか物語」
...べらぼうめなにをぬかすとどなり返した...
山本周五郎 「思い違い物語」
...そんな箆棒(べらぼう)なすっ頓狂な...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...それにしてもコンナまで篦棒(べらぼう)なものであろうとは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「身体(からだ)は売っても心は売らぬ」という篦棒(べらぼう)なのが出て来るのもこの意義からであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...篦棒(べらぼう)め...
吉川英治 「江戸三国志」
...「なんだ、おれが悪戯(わるさ)をしたって?」「襖をおさえていたろう」「けッ……」鶏が嚏(くしゃみ)をしたような笑い方をして、「べらぼうめ、四十男の道中師伊兵衛が、そんな餓鬼(がき)みてえなまねをするかい...
吉川英治 「江戸三国志」
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