...人家から離れた辺鄙(へんぴ)な場所や高い山の上ではそうであることを実験で示しました...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...邊鄙(へんぴ)なる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...辺鄙(へんぴ)なる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...随分辺鄙(へんぴ)なむさくるしい土地であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...九州の辺鄙(へんぴ)な城下町の...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...まことに辺鄙(へんぴ)極まりないところです...
橘外男 「仁王門」
...東海道線の辺鄙(へんぴ)な駅と駅との間を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...辺鄙(へんぴ)な田舎の文学書生がその町の書店にならんでいる雑誌や本から東京の中央文壇をのぞいて見るよりももっと/\たよりないものであったに相違なかったけれども...
田山花袋 「日本橋附近」
...この宿は大へんへんぴな所にあります...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...それをよそごとに思っているへんぴな村のことである...
壺井栄 「二十四の瞳」
...今日わざわざかかる辺鄙(へんぴ)の岡に杖を留(とど)めて夕陽(ゆうひ)を見るが如き愚をなすものはあるまい...
永井荷風 「日和下駄」
...この辺鄙(へんぴ)にあってもまた免れないのである...
永井荷風 「元八まん」
...八重その年二月の頃よりリウマチスにかかりて舞ふ事叶(かな)はずなりしかば一時(ひとしきり)山下町(やましたちょう)の妓家(ぎか)をたたみ心静に養生せんとて殊更山の手の辺鄙(へんぴ)を選び四谷荒木町(よつやあらきちょう)に隠れ住みけるなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...ずっと辺鄙(へんぴ)な所へ引越した...
夏目漱石 「道草」
...山陰道(さんいんどう)の辺鄙(へんぴ)な島々を旅し歩いた...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...それでも飛騨(ひだ)の白川(しらかわ)のような辺鄙(へんぴ)な土地では...
柳田国男 「母の手毬歌」
...偏鄙(へんぴ)なためにかえって有名な土地であるが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そのうえ閑居(かんきょ)というにはあまりに土地が辺鄙(へんぴ)すぎる...
山本周五郎 「追いついた夢」
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