...寝がへりを打つのさへ憚(はゞか)られるやうな静かさになつた...
有島武郎 「An Incident」
...ただ父なる人のみはなほ留(とど)まりて江戸の邸を守り給へり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...紅裙風にひるがへりて...
大町桂月 「足柄の山水」
...何れ花も實(み)も有る武士(ものゝふ)よなどと言い合へりける...
高山樗牛 「瀧口入道」
...それにつき、わが師のいわく、けいこにんをば、わが子とおもへ、といへり...
太宰治 「盲人独笑」
...中に君より奪へりしブリーセーイス加はらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...至上の賞を懸けし故彼ら飽く迄爭へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼れは更に他の一額に向へり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...道の半を蔽へり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...家へかへりたくないンですよ……」「さうさなア……わしもいろいろ方策をたててゐるンだが……」「どうしたら一番いゝことになるンですかね?」「兎に角...
林芙美子 「雨」
...何とか生きかへりたいと思ひ...
林芙美子 「浮雲」
...このエッゲのへりのぎざぎざは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...何(いづ)れ華族(くわぞく)であらうお化粧(つくり)が濃厚(こつてり)だと與(よし)四郎(らう)の振(ふり)かへりて言(い)ふを耳(みゝ)にも入(い)れぬらしき樣(さま)にて...
樋口一葉 「われから」
...夫に対するに顔色言葉遣ひ慇懃に謙(へりくだ)り和順なるべし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...本人は彼異様に鋭き声を発せし人をイタリア人ならんと思へり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...みな安寧なりといへり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...黄いろい縁(へり)を取つた黒のジヤケツを着て...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...じめじめした蓮田(はすだ)のへりを悠々とならんで歩み出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
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