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饗庭篁村 「木曾道中記」
...「街(まち)にいでて何(なに)をし食はば平(たひら)けき心はわれにかへり来むかも」などと詠(よ)んだ気もちであろうか...
宇野浩二 「茂吉の一面」
...姫(ひめ)たちは都にとゞまり幼(をさな)きはふたり筑紫へしたがへ給へり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...つとまた後がへりをして...
薄田泣菫 「西大寺の伎藝天女」
...松が縁(へり)に生い茂って旅びとの眼から隠しているので知っている者はすくないが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そして娘の人の好げな、へり下つた、悲しげな微笑が長く男の子等の記憶に刻み付けられた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...かへり來る灘のあらびの...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...商業の旗は地球の國國にひるがへり自由の領土のいたるところに吹かれてゐる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...特に柱を設ける方が却へりて普通であるべきで而かも風流を競ふ場合には...
原勝郎 「鞦韆考」
...婦人の声とは思はれずと云へり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...道のへりなどにはまだすこし雪が残っている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...模様入りのへり取りをした畳が敷いてあった...
本庄陸男 「石狩川」
...これ角(かく)がまされる所也」ともいへり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...そして、床にひざまずき、へりくだって...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...たうとう籾山にかへりましたのですつてね...
水野仙子 「響」
...將(は)た逍遙子の意なるかを疑へり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...これにおもなる女官数人随(したが)へり...
森鴎外 「文づかひ」
...欝(うつ)として此文珠岩(いわ)を被(お)へり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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