...またかの盜人の屍をかへり見て...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...既に醉へりと見えて...
大町桂月 「冬の榛名山」
...ひとゝせはせを翁奥羽あんぎやのかへり凍雲(とううん)をたづねて「薬欄(やくらん)にいづれの花を草枕(くさまくら)」と発句(ほつく)しければ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あいにくただいま御大(みお)の崎(さき)へりょうにまいっておりますので」とおっしゃいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...野狐からさきいびってやる」主婦はそう云いながら寝台の縁(へり)へまた腰をかけた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...われ人は顏は野犬の如くなる無恥の汝に從へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 595かくして彼ら炎々の火焔の如く戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...容易くも敵を救へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...園中には無數の珍奇なる花卉を蓄へり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...身を謙下(へりくだ)っても後学のために見ておきたいと思っていたところでありましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...八」平次は八五郎を顧(かへり)みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...前掛の縁(へり)をいじくっていましたが...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...しかも島に遊ぶこと一時間余り余りにも颯々とまともに安房上総から吹付けて来る涼風のため私は肌に粟をさへ生じて来て慌てゝかへりの舟へ乗込むことが屡々であつた...
正岡容 「山の手歳事記」
...私達(わたしたち)はよく自(みづか)ら顧(かへり)み...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
......
三好達治 「霾」
...今や友人春水の子俊秀斯(かく)の如きを見て、彼は曰へり、千秋子あり之を教へて実才を為さしめず乃(すなは)ち詞人たらしめんと欲する乎(か)、宜しく先づ史を読んで古今の事を知らしむべし、而して史は綱目より始むべしと...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...半(なか)ばまで上げた畳のへりを片手でささえながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弟と笹の葉とりに山に行き粽(ちまき)つくりし土産(みやげ)物ばなしここへ来る一里あまりの田のへりを近路(ちかみち)といへばまた帰り行くなどと歌われている...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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人は見かけによらぬもの 貧弱な すっぽり
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