...帰路(かへり)には...
石川啄木 「葬列」
...私は自分をかへり見て本当にかなしく情なくなります...
伊藤野枝 「書簡 山田邦子宛」
...屁理想(へりさう)とか云ふのとは違ひます...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もみ五六十粒与(あた)へたるを国へ持かへりて事の来由(よし)を申て邦君(はうくん)に奉りしを...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...波ゆきかへりのたくる日...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...諸神の中に君ひとり彼の禍掃へりと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...共に猛烈の救ひの道を計らはむ』宣する旨に藍光の目のアテーネー順へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...君に向ひて恐るべき瞋恚を起す衆神の多くの子らは戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...凄(すさま)じい水勢に潰(くず)された迹の堤の縁(へり)には...
徳田秋声 「黴」
...取りあへず裏二階の無縁疊(へりなしだゝみ)の一室に導かれた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...彼は屁理屈(へりくつ)をこね回して叫んでいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マリアは非常なへりくだりと...
永井隆 「この子を残して」
...下婢は今かへり來らし...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...わが所謂理想もプラトオが理想の意にて差支なしといへり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...聖(せい)なる恵(めぐみ)の愛する星の遠方(おちかた)に向へり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...我等静かなる片蔭に寄り集へり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...葉のへりが黄色く闌(すが)れたようになっている分を眼鏡を寄せて検べ見ながら...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...そこの園を育てゝ貧苦をかへりみなかつた花作りの老翁が...
吉川英治 「折々の記」
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