...口をへの字にむすび...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...気の毒な事には其への字が余り恰好がよくないので...
石川啄木 「雲は天才である」
...氣の毒な事に其への字が餘り恰好がよくないので...
石川啄木 「雲は天才である」
...への字口の鼻先が下向いた奧樣とである...
石川啄木 「天鵞絨」
...口が少しへの字になつて鼻先が下に曲つてるけれども...
石川啄木 「天鵞絨」
...さっぱり収穫はないじゃないですか」「君はそう思うかね」老探偵は唇をぐっとへの字に曲げた...
海野十三 「断層顔」
...口もとをへの字形(なり)に歪めた...
薄田泣菫 「茶話」
...いつもの癖で口をへの字にへし曲げて苦笑した...
薄田泣菫 「茶話」
...見ているうちに細長く延びてへの字を描いた...
高見順 「如何なる星の下に」
...への字に渡す糸の数々を...
夏目漱石 「虞美人草」
...への字なりに強情らしく引結んだ唇は...
久生十蘭 「魔都」
...口をへの字に結び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...そして厚い唇をへの字なりにしたかと思うと...
山本周五郎 「新潮記」
...口をへの字なりにしたが...
山本周五郎 「半之助祝言」
...江戸へ?……」「私の妻に頂いて帰りたいんです」「あれは埴谷の一人娘だぞ」「私は三男ですから婿にゆけます」図書助のへの字なりの口がだらっとあいた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...口をへの字なりにして...
山本周五郎 「風流太平記」
...というわけですね」「次の質問を聞こう」七十郎は唇をへの字なりに曲げて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...への字のままである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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