...よく落ち着いて考へたならば...
會津八一 「趣味の向上」
...その上に腰を下ろして晩げまでぶる/\震へたなりぢつとしてゐた...
有島武郎 「骨」
...私はこれにへたな名前を与えよう...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...使い方がへたなためか...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...左の方のへたな内科兼業の医院を教え...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...俺を通弁と間違へたな...
薄田泣菫 「茶話」
...ことし生れた一ばん下の女の子をへたな手つきで抱き上げて...
太宰治 「おさん」
...へたな見透(みとお)しなどをつけて...
太宰治 「新郎」
...そして若しかレザノフの計畫にロシヤ政府が全的承認を與へたならば...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...へたなことをやれば...
豊島与志雄 「人形使い」
...へたな熊谷のように戻せの返せのとおっしゃっても駄目です...
中里介山 「大菩薩峠」
...へたな芝居などを見るよりどれだけ心を富ませるかしれない...
長谷川時雨 「住居」
...へたなやりかたでこの秘書のかたにおもねろうなどと思っているんでは全然ありませんよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...いまここでへたなことは云ってはいけない...
山本周五郎 「いさましい話」
...「――字のへたないい訳より...
山本周五郎 「さぶ」
...口がへたなうえに...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...それも右の腕を折られてしまってからなにができるの」「そうですね」「へたなことをすれば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...へたな史実よりも確信がもてるからである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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