...園は取りだした金を机の上で下手糞(へたくそ)に勘定していたが...
有島武郎 「星座」
...下手糞(へたくそ)な浪曲をうなってみたり...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...算術なんかあんな下手糞(へたくそ)でも...
竹久夢二 「都の眼」
...わななく手でさてもこの世は夢まぼろしなどとへたくその和歌を鼻紙の表裏に書きしたためて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...他のやつは皆へたくそ也(なり)とののしり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...へたくその助手さんもある...
太宰治 「パンドラの匣」
...下手糞(へたくそ)な為(ため)...
田中英光 「オリンポスの果実」
...下手糞(へたくそ)なスワニイ河をきかされたり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...若葉してゐるはアカシヤ・ここにも畑があつて葱坊主へたくそな鶯も啼いてくれる・夕空...
種田山頭火 「行乞記」
...……・なんとけさの鶯のへたくそうた・あるだけの酒をたべ風を聴き・悔いることばかりひよどりはないてくれても――(このみち)――このみちをゆく――このみちをゆくよりほかない私である...
種田山頭火 「其中日記」
...少年期の彼はへたくそ――だが...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...と下手糞(へたくそ)な日本語で...
堀辰雄 「旅の絵」
...――骨接ぎがへたくそだったんだよ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...こんなへたくそな字をどうして掛物になんぞするのか...
山本周五郎 「さぶ」
...なんてまあへたくそな字だろうって思ってた...
山本周五郎 「さぶ」
...一生涯下手糞(へたくそ)の御機嫌を取って暮さなければならないのか...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...お友達と下手糞(へたくそ)の義太夫の会を開くたんびに...
夢野久作 「少女地獄」
...いま聞こえたへたくそな歌も...
吉川英治 「神州天馬侠」
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