...園は取りだした金を机の上で下手糞(へたくそ)に勘定していたが...
有島武郎 「星座」
...下手糞(へたくそ)な字で...
梅崎春生 「桜島」
...へたくそな風景画にかわっていたではありませんか...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...他のやつは皆へたくそ也(なり)とののしり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...下手糞(へたくそ)な為(ため)...
田中英光 「オリンポスの果実」
...若葉してゐるはアカシヤ・ここにも畑があつて葱坊主へたくそな鶯も啼いてくれる・夕空...
種田山頭火 「行乞記」
...へたくそのしんまいだ...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...「まだへたくそのしんまいだからなあ...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...キミのフランス語も下手糞(へたくそ)だねえ」皇太子さまと一時間半今日まで十年間...
野村胡堂 「胡堂百話」
...少年期の彼はへたくそ――だが...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...と下手糞(へたくそ)な日本語で...
堀辰雄 「旅の絵」
...現実のトリックは夢のトリックよりもずっと下手糞(へたくそ)だ...
堀辰雄 「鳥料理」
...その犬飼さんが農業がへたくそで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「へたくそだな、先生は」とお繁は立ちあがりながら云った、「こんなへたくそな釣り、おんだらまだ見たこともねえ」私は黙って沼のほうを眺めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...――匙(さじ)かげんはへたくそだが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...――骨接ぎがへたくそだったんだよ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...なんてまあへたくそな字だろうって思ってた...
山本周五郎 「さぶ」
...お友達と下手糞(へたくそ)の義太夫の会を開くたんびに...
夢野久作 「少女地獄」
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