...園は取りだした金を机の上で下手糞(へたくそ)に勘定していたが...
有島武郎 「星座」
...下手糞(へたくそ)な浪曲をうなってみたり...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...なんともへたくそに階段を上がらせた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...わななく手でさてもこの世は夢まぼろしなどとへたくその和歌を鼻紙の表裏に書きしたためて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...他のやつは皆へたくそ也(なり)とののしり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...よしんば物笑いの種になるほど下手糞(へたくそ)だったとしたところで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...若葉してゐるはアカシヤ・ここにも畑があつて葱坊主へたくそな鶯も啼いてくれる・夕空...
種田山頭火 「行乞記」
...……・なんとけさの鶯のへたくそうた・あるだけの酒をたべ風を聴き・悔いることばかりひよどりはないてくれても――(このみち)――このみちをゆく――このみちをゆくよりほかない私である...
種田山頭火 「其中日記」
...金でへたくそに詰めてありまして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...「まだへたくそのしんまいだからなあ...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...キミのフランス語も下手糞(へたくそ)だねえ」皇太子さまと一時間半今日まで十年間...
野村胡堂 「胡堂百話」
...少年期の彼はへたくそ――だが...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...と下手糞(へたくそ)な日本語で...
堀辰雄 「旅の絵」
...現実のトリックは夢のトリックよりもずっと下手糞(へたくそ)だ...
堀辰雄 「鳥料理」
...「へたくそだな、先生は」とお繁は立ちあがりながら云った、「こんなへたくそな釣り、おんだらまだ見たこともねえ」私は黙って沼のほうを眺めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...――骨接ぎがへたくそだったんだよ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...なんてまあへたくそな字だろうって思ってた...
山本周五郎 「さぶ」
...いま聞こえたへたくそな歌も...
吉川英治 「神州天馬侠」
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