...園は取りだした金を机の上で下手糞(へたくそ)に勘定していたが...
有島武郎 「星座」
...下手糞(へたくそ)なその旋律は...
梅崎春生 「黄色い日日」
...他のやつは皆へたくそ也(なり)とののしり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...よしんば物笑いの種になるほど下手糞(へたくそ)だったとしたところで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...……・なんとけさの鶯のへたくそうた・あるだけの酒をたべ風を聴き・悔いることばかりひよどりはないてくれても――(このみち)――このみちをゆく――このみちをゆくよりほかない私である...
種田山頭火 「其中日記」
...金でへたくそに詰めてありまして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...へたくそ!」人々はどなり出しました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...もっともいずれも下手糞(へたくそ)なんですが」「それが余裕(よゆう)のある証拠(しょうこ)じゃないでしょうか」「余裕って君...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...キミのフランス語も下手糞(へたくそ)だねえ」皇太子さまと一時間半今日まで十年間...
野村胡堂 「胡堂百話」
...少年期の彼はへたくそ――だが...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...するとその主人はそれよりもっと下手糞(へたくそ)な英語でそれに応じた...
堀辰雄 「旅の絵」
...と下手糞(へたくそ)な日本語で...
堀辰雄 「旅の絵」
...現実のトリックは夢のトリックよりもずっと下手糞(へたくそ)だ...
堀辰雄 「鳥料理」
...「へたくそだな、先生は」とお繁は立ちあがりながら云った、「こんなへたくそな釣り、おんだらまだ見たこともねえ」私は黙って沼のほうを眺めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...――匙(さじ)かげんはへたくそだが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...――骨接ぎがへたくそだったんだよ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...こんなへたくそな字をどうして掛物になんぞするのか...
山本周五郎 「さぶ」
...お友達と下手糞(へたくそ)の義太夫の会を開くたんびに...
夢野久作 「少女地獄」
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