...ぷいと自転車へ飛び乗つて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ぷいとすがたを消してしまひました...
土田耕平 「狐の渡」
...ぷいと炉端(ろばた)を立って向うの本家へ外(はず)してしまう...
徳田秋声 「足迹」
...男も女も愚図(ぐずぐず)云われると直ぐぷいと出て往って了う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ぷいと立っていった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...ぷいと箸を捨てて立ち上った...
豊島与志雄 「童貞」
...ぷいと立ってゆきました...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...」周平はぷいと立っていった...
豊島与志雄 「反抗」
...そして時々ぷいと立って三等車の方へ行ってしまう...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...(ぷいと窓から出てゆく)妹 今晩はいろいろな人が来るわね...
新美南吉 「ラムプの夜」
...私はその日の暮れがた近くぷいと誰にも知らさないで家を出た...
堀辰雄 「幼年時代」
...当てもなくぷいとストランドへ足を向けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...おっと気にしなさんな」と言ってフィールデンがぷいと背を向けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ぷいとそこから影を消す...
吉川英治 「江戸三国志」
...ぷいと味方の陣中へ引っ込んでしまった...
吉川英治 「三国志」
...ぷいと後閣へ入ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...実は、たった一度、応天門の焼址(やけあと)の附近で、人から、あれが常平太貞盛である、おまえとは同郷らしい――と教えられたことがあり、近づいて、せめて、挨拶でもしようと思ったところが、何か、先が勘ちがいでもしたのか、ぷいと、横をむいて、貞盛は、背を見せたまま行ってしまった……そういう記憶が、ふと、頭をかすめたのである...
吉川英治 「平の将門」
...ぷいと出て行ったきり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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