...だらりと後へぶら下がっているのを見ても...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...女王の遊園(ゆうえん)のがい骨のぶら下がっている木も...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...空想の行く手に大きな出世の道が開けたのである――司法官――国家の高官――親父と同じイングランドの大法官職も目の前にぶら下がっているではないか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...枯れかかったような薔薇の小枝から煤(すす)けた色をした妙なものが一つぶら下がっている...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...入り口の踏み台までも人がぶら下がっているのに...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...裸になったこずえにぶら下がっている多数の簔虫が急に目立って来た...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...幅三尺足らずの黒い戸に真鍮(しんちゅう)の敲子(ノッカー)がぶら下がっているだけである...
夏目漱石 「永日小品」
...そうして大きな腹にぶら下がっている金鎖を指の先で弄(いじく)った...
夏目漱石 「それから」
...かな灯籠(どうろう)がぶら下がっている...
夏目漱石 「野分」
...三和土(たたき)の上から訳(わけ)もなくぶら下がっている鉄灯籠(かなどうろう)だの...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そら首縊(くびくく)りだと来て見ると必ずこの松へぶら下がっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...年に二三返(べん)はきっとぶら下がっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...顎で魚にぶら下がっている...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...クラクストンの右手に手錠がぶら下がっているではないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...肩からぶら下がっている鉛筆のようにきかなくなっていた...
牧野信一 「ゼーロン」
...町中あらゆるところで同じことが起きてるんだぜ――犬がぶら下がっているんだ...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...皮膚だけで手首がぶら下がっているほどな重傷だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ほかの連中もぶら下がっていることなので...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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