...まる洗いにした胴着(どうぎ)が暖かい日の光を受けてぶら下がっているのを見ると葉子はもうたまらなくなった...
有島武郎 「或る女」
...僕は空中にぶら下がっている帽子を眼がけて飛びついて...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...衣裳箪笥のなかには約三千枚もぶら下がっているそうである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...天井からぶら下がっている幾つかの電燈...
相馬泰三 「六月」
...すると私のすぐ眼の前に突き出ている小枝に簑虫(みのむし)のぶら下がっているのが眼に付いた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...縫いかけのワイシャツの片そでがぶら下がっている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...幅三尺足らずの黒い戸に真鍮(しんちゅう)の敲子(ノッカー)がぶら下がっているだけである...
夏目漱石 「永日小品」
...そうして大きな腹にぶら下がっている金鎖を指の先で弄(いじく)った...
夏目漱石 「それから」
...革紐(かわひも)にぶら下がっている人が一杯なので...
夏目漱石 「それから」
...かな灯籠(どうろう)がぶら下がっている...
夏目漱石 「野分」
...三和土(たたき)の上から訳(わけ)もなくぶら下がっている鉄灯籠(かなどうろう)だの...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...爺さんの腰に小さい瓢箪(ひょうたん)がぶら下がっている...
夏目漱石 「夢十夜」
...寝巻は役に立たずに衣裳かぎにぶら下がっているが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...腕は両側にぶら下がっているだけの者...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...クラクストンの右手に手錠がぶら下がっているではないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...薄暗い壁にはコードバン革がぶら下がっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...町中あらゆるところで同じことが起きてるんだぜ――犬がぶら下がっているんだ...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...驚くべき決意を示した人間がひとり宙にぶら下がっている...
吉川英治 「三国志」
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