...ぶらりと山を下って来た...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...首を縮(すく)めて、鯉の入(へえ)った籠を下げて、(魚籃(ぎょらん))の丁稚(でっち)と云う形で、ついて行(ゆ)くと、腹こなしだ、とぶらりぶらり、昼頃まで歩行(ある)いてさ、それから行ったのが真砂町の酒井先生の内だった...
泉鏡花 「婦系図」
...袖がただぶらりと垂れていた...
岩野泡鳴 「戦話」
...そのままぶらり何処かへ出て行ってしまう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...先月のはじめ水郷の町の講演に行つて以来長くて一週間早くて四五日するとぶらりと家を出て行つた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...こうしてぶらりとアドルフ・マンジュウを見物に出てきたのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ぶらりと外へ出た...
種田山頭火 「其中日記」
...又ある人からは中ぶらりんだと言はれた...
田山録弥 「孤独と法身」
...ぶらりとやって来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...巡査(じゆんさ)はぶらりと家(いへ)の横手(よこて)へ行(い)つて壁際(かべぎは)の木(き)の根(ね)を見(み)た...
長塚節 「土」
...もとのとおりの手を出してぶらりと下げた...
夏目漱石 「三四郎」
...ここに競作をしようということに約束ができて三馬はまたぶらりと帰って行った...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...宙ぶらりんの状態であることを極度に恐れた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...」「今度は何処へ越すの?」「ぶらりと外へ出かけてから...
牧野信一 「奇友往来」
...御勘弁を」梯子段の中ぶらりんで消えも入りたい今松だった...
正岡容 「寄席」
...いずれも二里ほどしかない山道なので、もし心と心の通うものがあれば、ぶらりとでも、まま訪れはしたであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...――と、職人たちの中へ、ぶらりと、ふところ手や、肩をいからして、浪人者の三名が、彼方から来てじろじろ見まわしていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...その奇妙な部屋を見まわしながら入口に立って、「半瓦(はんがわら)は、まだ旅先から帰らぬのか」佐々木小次郎が、ぶらりと訪れて、姿を見せた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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