...ぶらぶらと庭(にわ)を歩きまわっている...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ぶらぶらと時間をつぶしてるの...
梅崎春生 「幻化」
...海上三千メートルのところをぶらぶらとんでいて...
海野十三 「怪塔王」
...然れども籠は歩行するにぶらぶらとして邪魔となり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...渡船夫とセミョーンはぶらぶらと小屋の中へはいった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...また子供の手をひいて暮れの銀座の街をぶらぶらとあてもなく歩いて行った...
寺田寅彦 「柿の種」
...「こんな晩はぶらぶらと当もなく歩き廻るといいですがね...
豊島与志雄 「囚われ」
...ぶらぶらと夜の小田原宿の景色でも歩いて見ようか知ら――と考えているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぶらぶらと歩いていきました...
新美南吉 「かぶと虫」
...ある天気のいい日曜日の一日を僕は蓮華の咲いてゐる郊外の河岸をぶらぶらと歩いた...
原民喜 「魔のひととき」
...拳銃をぶらぶらとぶら下げたままテーブルの角をまわって...
久生十蘭 「地底獣国」
...私は一人でぶらぶらと...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...穴の天井にぶらぶらと吊って...
本庄陸男 「石狩川」
...さすがの石田も湯帷子(ゆかた)に着更(きか)えてぶらぶらと出掛ける...
森鴎外 「鶏」
...私たちは小さな瓢箪(ひょうたん)形の池のある公園をぶらぶらと歩いた...
山川方夫 「愛のごとく」
...男はそう答えながら、ぶらぶらと、老百姓が田を見廻(みまわ)ってでもいるかのように、暢気そうに歩きだした...
山本周五郎 「青べか物語」
...そしてまたぶらぶらと塀に沿って歩いていった...
山本周五郎 「半之助祝言」
...もう少し苦汁(あく)が抜けて来そうなもんだ」ぶらぶらと歩いてくる二ツの人影...
吉川英治 「江戸三国志」
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