...とうとう四日三晩ぶっ通しに描きつづけてしまったのである...
上村松園 「健康と仕事」
...機関室は二階から地下十階までの十二階をぶっ通した煙突(えんとつ)のような部屋だった...
海野十三 「火星探険」
...博士もなかなかがんばり屋で、この天文台へかえって来てからは、ぶっ通しで、本を読んだり、しきりに鉛筆をはしらせて、むずかしい計算をするなど、勉強をつづけていたのであるが、その博士が、今になって、やっと新田先生の熱心さに気がついたのであった...
海野十三 「火星兵団」
...運動をする場所は床から二階までぶっ通しになっているが...
海野十三 「少年探偵長」
...四日間ぶっ通しの祭礼を当込みに...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...数哩(マイル)ぶっ通しの直線道路ではなく...
大阪圭吉 「白妖」
...実をいうと午後四時から十時までぶっ通しに一粒えりの立派な芸術ばかりを見せられるのであったら...
寺田寅彦 「自由画稿」
...今の生徒は『徒然草(つれづれぐさ)』や『大鏡』などをぶっ通しに読まされた時代の「こく」のある退屈さを知らない代りに...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...幾日もぶっ通しに出かけてもかまわなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...二室ぶっ通しに使っていたが...
豊島与志雄 「別れの辞」
...偶然それが当って一年間ぶっ通しに打ち続けられたことのあるのを...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...十一時頃から朝までぶっ通しに撮った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...つひに大入満員のまゝ三十日をぶっ通した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二人は昼夜ぶっ通しの看病をした...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...翌朝までぶっ通しに眠って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二日も三日もぶっ通して...
吉川英治 「平の将門」
...ぶっ通しに行軍しつづけた軍馬は...
吉川英治 「茶漬三略」
...ぶっ通しで来た駕らしいが」「主人の五百之進が帰ったものと見える」「じゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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