...そして極めてぶざまな顔をしている(図274)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...処々にぶざまな凹(くぼ)みを見せていた...
梅崎春生 「日の果て」
...あんなぶざまな肥え方に私をなぞらえる天願氏の下心(したごころ)が...
梅崎春生 「風宴」
...蓬莱町まで行きながら又引き返して来た自分のぶざまな恰好を私は自嘲(じちょう)した...
梅崎春生 「風宴」
...ぶざまなる緑門のたてるは...
大町桂月 「金華山」
...社交界の笑われ者……ぶざまな道化の不具者!夢から醒めたように淋しく爪を噛みながら...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...なぜ妻があんなぶざまな犬なぞを自分の居間に飼っているかが……女の浅はかな知恵の正体を今こそ見破ったと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...思わず湧(わ)き上がる嫌悪(けんお)の情をもって彼女のぶざまな様子をじろじろ眺(なが)めながら...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...御者は僕のぶざまな恰好を二度もにらんだが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...この手はぶざまな赤ン坊たちの襁褓((むつき))を洗つたことはない...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ぶざまな姿で良人に会う事が身を切られるように辛かった...
林芙美子 「河沙魚」
...見るもぶざまな周章狼狽(ろうばい)――そうら...
本庄陸男 「石狩川」
...やつとそのぶざまな小舎の裡にカラダを縮こめて寝てゐるその男...
宮地嘉六 「老残」
...それにくっつけてやはりぶざまな...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ぶざまな病気ばかりがあると限ったものじゃない...
吉川英治 「江戸三国志」
...さてもぶざまな漢(おとこ)よな」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぶざまな弱音(よわね)を吹いたので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼は股引をぶざまなかっこうではいていることがしばしばある...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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