...蓬莱町まで行きながら又引き返して来た自分のぶざまな恰好を私は自嘲(じちょう)した...
梅崎春生 「風宴」
...ぎごちない不態(ぶざま)な恰好(かつかう)は...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...自身のぶざまが、私を少し立腹させたのである...
太宰治 「逆行」
...最もぶざまで拙劣な手段...
太宰治 「グッド・バイ」
...ひどくぶざまで醜い雛がまじっていて...
太宰治 「十五年間」
...ぶざまにいつまでも残っているからね...
太宰治 「秋風記」
...妻と一緒になって犬のぶざまな歩みに手を拍(たた)き指ざして可笑(おか)しがり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼らしい不様(ぶざま)な身ごしらへのためによけい目立つて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...僕の脚本があんなぶざまな羽目になった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...」時ちゃんはぶざまな行李がなくなったので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ぶざまな行李がなくなったので...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...不態(ぶざま)な四本脚で立っている恰好がまったく熊そっくりだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もし俺が昨夜ぶざまにも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...やつとそのぶざまな小舎の裡にカラダを縮こめて寝てゐるその男...
宮地嘉六 「老残」
...面の配置がいかにもぶざまで...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...変にちびてぶざまに見えた...
矢田津世子 「茶粥の記」
...そんなにもぶざまな恰好(かっこう)の...
山本周五郎 「青べか物語」
...ぶざまに外側へ曲っていた...
山本周五郎 「似而非物語」
便利!手書き漢字入力検索